あまりに有名な「星のや」ですが 以前は星野温泉として営業していたらしく、1914年創業なので歴史でいえば100年ほどです。 星野温泉の頃の事を少し聞くと、同じ場所に同じだけの広い敷地で営業をしていたそうで元々結構大きな旅館だったようです。 開業当時は電力がなかった為、近くに流れている湯川から水をひき水力発電をしていたそうで今でも電力の30%ほどは水力発電でまかなっているらしいです。 今回は話題の星野リゾートはどうなのかどうしても知りたくなり、驚きの宿泊費を絞り出して宿泊を決めました。 あぁ、、、この金額があればいつも行く温泉に何泊できるだろうか、、、という事は考えないようにしました(笑) 宿泊した部屋です テラスからの景色がすばらしい飲み放題ラウンジ 散歩して結構歩いたので一休みしたくてラウンジへ。 ラウンジにあるものは飲み放題食べ放題と聞いていましたが、コーヒーはカフェインレスも含めて4種類もあり、紅茶や抹茶、たくさんの茶菓子とそしてなんとスパークリングワインまでありました。 このサービスは24時間だそうで時間帯によっては栗が置いてあったり、パンが置いてあったりと変わるそうです。 最高に楽しいサービスですね。 早速テラスでスパークリングワインを飲みながら景色にうっとり。 またこのスパークリングワインが美味しかった・・。 なんて贅沢な時間なのでしょう。 貧乏根性丸出しの私は飲み放題食べ放題だし!とあれもこれもとお腹もすいていないのにお茶菓子をつまみ、ワインもおかわり! そうこうしているうちにあっという間に時間が経ち14時半には「部屋のご用意ができました」と迎えに来てくれました。 連泊の人だと思いますが、昼間にもこの部屋を活用している人は多くパソコンやスマホでゴロゴロと寝っ転がりながらなにやら楽し気に過ごしているようでした。 それを見ると連泊が羨ましく思えました。 1泊2食1人73,914円 幼児無料(水波の部屋208号室)約10畳+約10畳 トイレ、洗面付 部屋の大きな窓からは川が見渡せ、窓の外には川にせり出したテラスがありました。 温仙人はこのテラスがお気に入りで、ほぼこのテラスで過ごしたと言ってもいいのではないかと思うほどです。 今回宿泊した部屋は3~4名用の部屋という事でしたが、それにしては広さ的に狭く感じられました。 部屋については少しガッカリ。。 料金が料金なだけに過度な期待をしてしまいました。 いや、宿泊予約をするときに部屋の広さは57~64㎡と書いてはあったもののまったく見ていなかったんですよね、、。 しかしどこもかしこもとても綺麗に管理されていて居心地は良い部屋でした。 部屋にいると水の音が常に聞こえて癒されます。 リビングの床は石でできていましたが、その部分にも床暖房が入っていて快適でした。 写真ばっかり撮ってないで遊んでくれよー 息子くんは部屋の中に自分で上り下りができる階段があったりして楽しいようで部屋の中でも走り回って楽しそうでした。 こんなに息子くんが気に入った部屋も今までにはなかったので子供受けがいい部屋なのかな。 ネットから予約をした時は幼児の記入をするところに気が付かず、大人2名で予約をとり電話で1歳の子供がいるので布団を1枚追加してほしいと伝えました。 この布団については無料だったようで加算されていませんでした。 布団は2重になっていてフカフカで快適です。 ただし部屋が暖かすぎて羽毛布団が暑かった。。。 暖房を弱くしたものの切り方がわからなくて寝苦しくて何度も起きてしまいました。 最初に聞けばよかったと深夜に大後悔。。 この日は少し肌寒かったのですがそれでもテラスが気持ちよく景色を眺めてずいぶんのんびりしました。 水面に紅葉が写り素晴らしい景色に感動。 朝方には猿がたくさん水辺に遊びに来ていて楽しかったです。 テラスでのビールも美味しかったなぁ。 部屋にテレビがないあたりがまた余計にゆっくり過ごせるんでしょうね。 浴室、洗面所 床が石なので「お子さんがいる場合は石の上にクッションマットを引くこともできますがいかがいたしますか」 とまで聞いてもらえました。 息子くんは安定して歩けるようになったので遠慮しましたが、もう少し前の時期だったらありがたいサービスだったことでしょう。 瞑想入浴法のためのメディテイションバス メディテイションバスは宿泊者専用の温泉です。 瞑想する温泉なのだそうで独特の雰囲気。 浴室は暗く窓は白く塗られていて開放感はまったくなく閉鎖的なつくりです。 どこへ座っても落ち着かずウロウロしたあげく5分程度であがってしまいました。 連泊の方用にボディワークという温泉で行うストレッチなどを行っているらしいですが、温泉施設としては残念な感じです。 源泉温度が39. 2度と低いのでこういった造りにしたのでしょうがもったいない、、、。 源泉投入量は打たせ湯のようにして投入してありますが、そこそこの投入量はありそうです。 しかしながら塩素入りなのがさらに残念に思いました。 洗い場は個室になっていました。 メディテイションバスは宿泊棟などの雰囲気と違ってなんだか施設っぽい外観です。 どうしてここだけこういったコンセプトにしたのでしょう・・。 他が完璧に思えるだけに不思議な気がします。 さて温泉の後は夕食を食べにメインダイニング「嘉助」へ向かいます。 星のやは基本的に素泊まりスタイルの連泊利用なのですが、私達は1泊のみの利用という事で星のや一押しの「嘉助」へ行くことにしました。 ネット予約の際この嘉助のみ含んだ料金で予約ができるようになっていますので外に沢山ある食事処を選びたい場合は素泊まりで予約して現地で選んでいくようになります。 正直なところ、「嘉助」は驚くほど高い(1人18,414円)のでよっぽどの事がない限り外にある食事処で食べた方がいいとは思いますが。 秋の香りを楽しむ日本料理 「嘉助」 すっぽんの玉子豆腐 席につくと子持ち鮎杉板焼を+2000円で信州牛のサーロインステーキに変えられますよ。 と言われステーキに変更しました。 信州牛については焼き方は完璧だと思うのですが、私は少し脂っぽく全部食べれませんでした。 ツケダレが塩ワサビかカラシソースの2種類のみだったのですが、すごくすっぱいポン酢で食べたら美味しそうな脂具合です。 全体的な印象で言えば、一番最初の先付の出来がとてもよく繊細で香りがフワリとするような一品だったのでその後に期待を膨らませましたが最初に感じた期待までとはいきませんでしたが美味しい料理だったという印象です。 匂いを嗅いで、食感を楽しんで、目で見て五感を使ってという楽しむ料理でした。 しかしこの内容からすると値段が高すぎるかなぁ。 結構広いキッズルーム 通常は「キッズプラン」という乳幼児食付で3時間以内のお預かりサービス、他児童のお弁当付、食事なしといった3種類のプランがあります。 今回は何もお願いしていなかったので無料で預かっていただけました。 周りを見るとすっかりと酔っぱらっている人もちらほら。 息子くんを抱いていたのでゆっくりはできませんでしたが、2杯だけ飲んで部屋へ帰りました。 お酒が好きな人にとってこのサービスは最高にいいですね。 私は大好きなのでもっと飲みたかった~~、という感じです。 日が落ちてからのライトが美しい水辺の宿泊棟 ラウンジで一休みした後、部屋へ戻る前にメディテイションバス前のテラスで景色を楽しむ事にしました。 宿泊棟前の川の中にはライトが埋め込まれ、日が落ちるとキラキラと光りとても綺麗です。 どちらかというと日が落ちきってしまう前、薄暗くなってきたなという程度の頃の方が空に薄ら雲が見え宿泊棟が浮き出て見え綺麗でした。 さて朝です。 息子くんはぐっすりと寝てすばらしい朝!と元気いっぱいでしたが、、私は寝苦しくて眠れませんでした、、、。 朝ご飯も夕食と同じ場所に予約しましたので散歩しながら向かいます。 ここで休憩もできます 写真を撮ろうと開始前から並びます。 湯は透明でヌメリのあるヌルヌルとした浴感でなかなかの感じです。 ただし塩素が入っているのが非常に残念!!こんなに湯量が多ければ入れる必要はないのではないでしょうか? ただ匂いも塩素とはわからない程度だったのでマシでしたが入っていると思うと気分がだいぶ下がってしまうんですよね。。。 露天風呂は自然がいっぱいで露天風呂を囲む木々は紅葉していました。 しかも!露天風呂に誰も出ないのでなんでかな~?と思いつつ一人で露天風呂へ。 するとものすごい沢山の猿たちが露天風呂を囲んでいて知らずにすぐ近くまで行った私は一瞬固まってしまいました。 、、が、別に何をしてくるわけでもないのでそれを眺めながら入浴していると内湯から一人、二人と露天風呂へ出てくる人がちらほら。 そのうち沢山の人たちが露天風呂へ出てきました。 川から葉っぱを拾うのに夢中な息子くん チェックアウトは12時です。 お風呂にもゆっくり入って心ゆくまでゆっくりしましたが、まだゆっくりしたい私達はチェックアウト後ラウンジでしばしゆっくり。。。 (ゆっくりしすぎですねぇ・・・) ラウンジのテラスで息子くんは川に落ちている葉っぱを拾うのに夢中です。 まるで某外資系のホテルのようでした。 驚いたのは到着した時、車で移動をしている時に息子の名前を聞かれそれ以来は 聞かれていないのですが、ほとんどのスタッフの方がその名前で息子くんを呼ぶ んです。 これには驚きました。 これは満足感があり、ありそうでないサービスだなぁと思いました。 初めて旅館での食事をゆっくりと二人で味わう事ができました。 いくら素晴らしいもてなしや景色、サービスがあっても やっぱり高い・・・。 次回行くとしたら部屋のグレードを下げ連泊で1泊の 単価を下げて行きたいと思います。 この部屋、サービスもろもろで満足できる値段だと、1泊食事付で4万以内 かなと感じました。 景色は素晴らしいとは思うのですが、値段を考えるとあと一部屋ほしいところ です。 大変でも何か雰囲気のあるカゴ付きの手押し車にするとか何かないのかと 思いました。 散歩していてもしょっちゅう車をよけないとならなかったのはイマイチでした。 これは説明があってもいいのではないかと思いました。 こんなところで有料にしたりしてもったいないなぁと。。 《まとめ》 もてなしが素晴らしく、時間を忘れさせてくれるような素晴らしい時間が過ごせる旅館だと思います。 ただ料金が高すぎるので連泊で部屋のグレードを下げてさらに食事は喜助以外で次回は行きたいと思います。 (5連泊だと1泊あたり素泊まり1万円代で行けるんですよね) という事でもう一度行きたいかと聞かれたら「連泊でもう一度行きたい」と思う旅館です。 星のや 軽井沢 敷地全体図.
次のPicture courtesy of Hoshino Resorts 「星のや軽井沢」は、軽井沢の自然を最大限に楽しめる造りが特徴の宿です。 ゲストが宿泊する"集落"に建つ離れの客室、水が流れ落ちる日本の風景・棚田を模した庭、地元の食材を中心に使った料理、そして自然を生かしたアクティビティなど、軽井沢の豊かな自然を感じる工夫が随所になされています。 滞在すれば、森林の緑や川のせせらぎ、きれいな空気を満喫しながら、忙しい現代の生活の中で忘れかけていた大切なものを取り戻すことができそうです。 本記事では、「星のや軽井沢」での特別な体験をご紹介します。 日常を忘れ、特別な滞在が始まるチェックインのとき Pictures courtesy of Hoshino Resorts 右上下 「星のや軽井沢」で楽しめるアクティビティには、野生動植物との出会いをサポートする「」によるさまざまな自然観察ツアーがあります。 ピッキオによる自然観察ツアーのなかで特にオススメなのは、 " 空飛ぶムササビウォッチング"です。 ムササビは日本の野生動物で、夕暮れどきにマントのような皮膜を広げて木と木の間を飛びます。 ツアーでは、ムササビの生態についてガイドから説明を聞いた後に野外に観察に出かけます。 実際に、森でムササビの独特な飛び方を目撃すると、とてもワクワクしますよ。 ピッキオによる自然観察ツアーについてもっと知りたい方は、をご覧ください。 「星のや軽井沢」で、自然を感じながら優雅な滞在を.
次の水のせせらぎに誘われて、朝の散策に出たくなった。 静けさが漂う木漏れ日の中を進む。 いくつかのベンチとすれ違うが、今朝は、イチイの丘に置かれた椅子をめざす。 途中、野草が茂る小道を見つけた。 柔らかな土の感触を、足の裏で楽しみながらゆっくりと歩く。 この集落には舗装された道もあるが、そこから外れて道なき道を散策するのも自由だ。 星のや軽井沢は施設ではない。 広大なひとつの庭と言えるだろう。 静けさが 取り戻してくれるもの 日が落ちると、丘の上にある温泉へと人が行き交う。 橋の向こうから近づく下駄の音。 杉という木の性格なのか、メディテイションバスで五感が研ぎ澄まされたせいなのか。 下駄の乾いた音だけが、大きく心地よい響きをもって耳に入る。 夜の静寂は、軽井沢の森をより一層濃くしていった。 山路地の部屋の窓は、群れ立つ樹々の風景を大きく伸びやかに切り取っていた。 窓を開けると、清爽な空気が運ばれてくる。 星のや軽井沢では、自然との距離がどこにいても近い。 ソファに体を預けていても、自然の中に身を浸しているような感覚。 森の呼吸がすぐそばで聞こえる。 無数の休息 星のや軽井沢の広々とした集落の中で、訪れた人はそれぞれに心と体が安らぐ時間を見つけていくに違いない。 ある人はトンボの湯に浸かっている時だったり、ライブラリーでくつろぎながら普段は手に取らない本に目を落とす時間に、休息を見出したりする人もいるだろう。 客人ではなく、谷の集落の住人として、彼らは自分だけの憩いを求めるかのように、森の声に耳を傾けながら、今日も木漏れ日の中を歩いている。
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