麻黄 湯 副作用。 麻黄湯(マオウトウ):ツムラ27番の効能・効果、副作用

麻黄…エフェドリンのお話

麻黄 湯 副作用

麻黄湯の特徴 かぜなどの 熱の出る急性疾患の初期によくもちいられる漢方薬です。 もともと体力のある人や新陳代謝の盛んな子供に処方されていました。 熱の初期に使うと効果がある漢方薬とされ、今朝からの風邪、昨日からの風邪といった場合に出番があります。 麻黄等や葛根湯を使用すると、 「1日汗をびっしょりかいたけど次の日に治った」というような経過をします。 効果が出るまでは比較的早い漢方薬になります。 漢方薬では、配合生薬の組み合わせの数が少ないものは効果がでるのが早いとされており、4種類の生薬の麻黄湯は効果が出るのが早いです。 悪寒、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、腰痛、節々の痛みなどに効果があります。 かぜ症状があるものの、汗が出ないのが、この漢方薬が適する目安とされています。 インフルエンザの時のような、高熱や節々が痛むタイプの風邪には葛根湯よりも向いている漢方薬です。 のどの痛みがあるときには、麻黄湯に加えて桂枝湯を合わせると良いです。 悪寒、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、腰痛、節々の痛みなどに効果があります。 かぜ症状があるものの、汗が出ないという方が、この漢方薬が適する目安とされています。 中国・漢代の漢方の「傷寒論(ショウカンロン)」に記されています。 次のような人に有効とされています。 ・体力がある人 ・頭痛、悪寒、発熱がある ・関節痛、筋肉痛がある ・汗が出ない スポンサーリンク 麻黄湯 の作用・効果 名前の通り、麻黄(マオウ)がこの漢方薬の主薬です。 麻黄や桂皮(ケイヒ)には、発汗作用があり、熱や痛みを発散させます。 さらに麻黄には気管支を拡張させる 「エフェドリン」という成分が含まれており、これが咳症状に作用します。 このページの副作用の項目でも述べますが、 エフェドリンには強力な血管収縮作用があります。 この作用により、 鼻の血管から水が漏れだすような鼻炎・鼻閉に対し効果を発揮します。 眠気を抑える作用もあるので、アレルギー性鼻炎で使う抗ヒスタミン薬(アレジオン、アレロック、アレグラ、クラリチン、ジルテック、タリオン、ザイザル、ザジテン、レスタミン)などの副作用である「眠気」を打ち消すような働きをみせることがあります。 薬効試験では、抗炎症作用や発熱に対する作用、ウイルスの増殖抑制作用が確認されています。 インフルエンザに対する麻黄湯の効果 最近は、かぜ以外にもインフルエンザの治療や乳児の鼻詰まりなどにも使われています。 インフルエンザ患者に対して抗インフルエンザ薬であるオセルタミビル(タミフル)とほぼ同程度の症状軽減効果があるという研究結果も発表されています。 (参考文献:Kubo T, Nishimura H. Antipyretic effect of Mao-to, a Japanese herbal medicine, for treatment of type A influenza infection in children. Phytomedicine 2007; 14: 96-101) 2005年に東洋医学会での学会報告では、小児インフルエンザ感染症に対する麻黄湯の効果を検証した報告がされ、インフルエンザに対する麻黄湯は一定のコンセンサスを得てきています。 麻黄湯の成分・効能 麻黄湯は、4種類の生薬からなります。 ・麻黄(マオウ):マオウ科のシナマオウの茎を乾燥させたもの。 薬効は、発汗・鎮咳作用、気管支のけいれんを抑制する作用があります。 交感神経系を興奮させる作用があるため、高齢者や心臓病、高血圧の人は注意が必要です。 ・桂皮(ケイヒ):ボタン科のシャクヤクの根を乾燥させたもの。 薬効は、「血(ケツ)」のめぐりをよくし、血行を促進します。 筋肉のけいれんを鎮める作用や、鎮痛作用があります。 ・杏仁(キョウニン):バラ科の杏の種子。 薬効は、「水(スイ)」の滞りを改善し、咳や痰、息切れなど呼吸器系の症状を和らげる作用があります。 ・甘草(カンゾウ):マメ科のカンゾウの根や根茎を乾燥させたもの。 薬効は、疼痛緩和作用、緊張をゆるめる作用があります。 麻黄湯の副作用 体力の充実している「実証」向けの漢方ですので、体の虚弱な「虚証」の人、胃腸の調子の悪い人、また、発汗の多い人には向きません。 高齢者では麻黄による消化器症状(胃もたれや食欲低下、下痢などの症状)がみられますくなります。 麻黄が含まれていますので、不眠、頻脈、動悸、血圧上昇などの副作用が起こる可能性があります。 高血圧や心臓病、脳卒中既往など、循環器系に病気のある人は慎重に用いる必要があります。 過量摂取にも注意が必要です。 麻黄には,中枢神経系と交感神経系を興奮させる薬理作用を有するエフェドリン(ephedrine)などの「植物アルカロイド」と呼ばれる物質を含んでいるので、過量に摂取すると,興奮・妄想・幻覚・異常行動などの中枢神経症状や急激な血圧上昇による高血圧性心不全や高血圧性脳症や致死的頻脈性不整脈を起こすことがあります。 麻黄 1 g中にエフェドリンは約 10 mg ほど含まれているいわれている ので,例えば麻黄の含有が多い越婢加朮湯の 1 日量では、60 mg のエフェドリンが含まれますので、エフェドリンの1A相当(40mg)以上が含まれている計算になります。 エフェドリン類含有製剤、甲状腺製剤(チラーヂン)、カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプレナリン)、テオフィリン(テオドール)を服用している人で麻黄湯を服用する際は注意してください。 配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり、血圧が上る「偽性アルドステロン症」と呼ばれる症状がでる可能性があります。 アルドステロン症、ミオパシー(筋肉障害)、低カリウム血症の人は使用できません。 肝臓治療薬であるグリチルリチン(グリチロン等)を服用している人は注意してください。 5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用するとされています。 年齢、体重、症状により適宜増減してください 参考文献 ・Phytomedicine 2007; 14: 96-101 ・漢方薬の選び方・使い方(土屋書店) ・漢方相談ガイド(南山堂) 種類・症状・病名別で漢方薬を解説しています 下記メニューよりご希望の項目をお選びください。 項目別で漢方の詳しい情報をご覧いただけます。 当サイトは、漢方に関わる医療従事者の手により執筆・監修させていただいております。 そして内科医師である管理人が監修しています。 ただしあくまで内容は総論的なことであり、個々の患者さんに対しては、実際の医療行為にあたる医療従事者との対話が重要であり、その点では当サイトはその役割を担えません。 あくまで参考にしていただくサイトであることをご承知下さい。 理想とするところは、このような漢方薬があるのだということを知っていただき、治療の選択肢を知っていただき、処方してもらう場で対話していただくことです。 よって、利用者が当サイトに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当サイトの管理者は一切の責任を負いません。 また、当サイトの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。

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葛根湯の副作用は多い?頭痛に下痢や頻尿の可能性もアリ!

麻黄 湯 副作用

漢方薬の葛根湯(かっこんとう)と言えば名前だけは聞いたことがあると言う方が多いのではないでしょうか。 この葛根湯は風邪の引きはじめに効果的とされ、病院でも処方されることがある漢方薬です。 また、薬局やドラッグストアでも市販薬が買えるほどなじみがあります。 今回はこの、葛根湯が体にもたらす効果と飲み方、注意点について紹介していきます。 漢方薬「葛根湯」の働きや効果とは? 葛根湯は、漢方の風邪薬としても知られており、主に風邪のひき始めに用いられれる昔からなじみの深い漢方薬のひとつです。 基本的には、体力のある方向けの薬で、頭痛、発熱、首の後ろのこわばり、寒気などといった症状に有効です。 この葛根湯は西洋医学の基礎研究でも、抗炎症作用があるといった研究結果が認められており、発病後1~2日で用いると効果的です。 いつもと違う体の不調が見られた場合、鼻炎や頭痛、炎症などでも幅広く使うことができます。 具体的に効果が認められている症状をまとめると、• 寒気、発熱• 鼻かぜ• 肩こり• じんましんのかゆみ• はれ、赤み• 筋肉痛 など このように幅広い症状に用いることができます。 葛根湯に含まれている成分(生薬) 風邪の諸症状に効果的な葛根湯には、7つの生薬が配合されています。 葛根(カッコン)• 麻黄(マオウ)• 桂皮(ケイヒ)• 芍薬 シャクヤク• 甘草 カンゾウ• 大棗(タイソウ)• 生姜 ショウキョウ ひとつひとつどのような効果があるのが見てみましょう。 葛根(カッコン) 葛根は、マメ科のクズの肥大根を乾燥したもの。 主に、解肌、透疹、潤筋、止渇、止瀉などの効能があり、頭痛や肩こりなどの風邪の初期症状、筋肉の緊張、口の渇き、下痢などに用いられます。 葛根湯にはこの葛根が多く含まれています。 麻黄(マオウ) 麻黄は、マオウ科のマオウなどの地上茎を乾燥したもの。 主に、発汗、鎮咳、利水の効能があり、発熱、頭痛、咳嗽(せき)、喘息などに用いられます。 この麻黄には、ドーピング検査の規制物質に指定されているエフェドリンという成分が含まれているので、大会などにでるときは注意が必要です。 桂皮(ケイヒ) 桂皮は、クスノキ科のケイの樹皮を乾燥したもの。 漢方的には、補陽、発汗、解肌、止痛などの効能があり、手足の冷え、腹痛、下痢、のぼせなどに用いられます。 芍薬 シャクヤク 芍薬は、ボタン科シャクヤクの根を乾燥したもの。 高さは約60cmで、紅や白色などのボタンに似た花が咲く特徴があります。 主な効能は、鎮痛・鎮痙、収斂、緩和作用などに効果があります。 他にも、慢性胃腸炎、生理不順、月経異常、冷え症、貧血症、血の道症、産前産後の諸病、婦人の更年期障害、急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛、神経痛の症状にも効果的です。 甘草 カンゾウ 甘草は、マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したもの。 高さ40~70cmの多年草で、生薬としては、マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したものを用います。 主な効能は、鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳などに効果があります。 他にも、咽喉痛、胃痙攣、胃潰瘍、胃痛、十二指腸潰瘍、疼痛などの症状にも効果的です。 大棗(タイソウ) 大棗は、クロウメモドキ科ナツメの果実を乾燥したもの。 高さ10mほどの落葉小高木で、特に黄土の乾燥地帯に生育しています。 主な効能は、強壮、利尿、矯味などに効果があります。 他にも、腹部膨満感、消化不良を伴う胃腸疾患、感昌による下痢、発熱と悪寒が交互にあるような症状にも効果的です。 生姜 ショウキョウ 生姜は、ショウガ科ショウガの根茎のこと。 生薬としては、ショウガ科ショウガの根茎を用います。 主な効能は、芳香辛味性健胃、食欲増進、発汗などに効果があります。 他にも、胃内停水、座骨神経痛、腰痛、夜尿症、尿量が多い、四肢の冷痛、風邪、妊娠中のむくみなどの症状にも効果的です。 葛根湯の副作用や注意点 一般薬と比べ副作用は少ないですが漢方薬にも場合によっては副作用がみられます。 人によっては、• 胃の不快感• 食欲不振• 吐き気• 動悸や不眠• 発汗過多 などがみられることがあります。 重い副作用は見られることはありませんが、配合生薬の「甘草」の大量服用により、むくみを生じたり血圧が上がってしまうことがあります。 この他にも、肝障害の報告もあるようで、ひどい倦怠感、強い吐き気、発熱、皮膚や白目が黄色くなると言った症状が見られる場合は医師に相談するようにしましょう。 葛根湯を飲むタイミング 漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に飲みます。 顆粒は、お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいです。 むかつきがあるような場合は、水で飲んでもかまいません。 もし、漢方薬を飲むことで食欲がなくなったり、吐き気を催すような場合は、食後でも大丈夫です。 また、葛根湯を飲んでも効果がみられないような場合は医師に相談するようにしましょう。 葛根湯に似た漢方薬 同じ葛根湯という名前がつく漢方薬でも、桂枝(ケイシ)という頭痛、寒気、発熱(主に微熱)、のぼせ、軽いうなじのこわばりや体の痛みなどの症状に効果的な生薬が名前の頭についた 桂枝加葛根湯(ケイシカカッコントウ)という漢方薬や、升麻葛根湯(ショウマカッコントウ)、葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)などもあります。 こちらに詳しく書いてあるので、細かい症状に合わせてうまく服用するよいいでしょう。 症状や体調によって最適な漢方薬がありますので、どの漢方薬を服用すればいいか分からない方は、医師や薬剤師に相談しましょう。 風邪の対策はひき初めに 葛根湯は「風邪かな?」と思ったらすぐに飲むことが大切です。 いつでも飲めるようにお家に常備してあると便利です。 出典 : ご注文はこちらから.

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麻黄附子細辛湯の価格・副作用・口コミ

麻黄 湯 副作用

季節の変わり目などに体調を崩し、風邪の初期症状が現れることがよくあります。 このようなときによく使われる漢方薬のひとつが麻黄湯です。 麻黄湯は普通の風邪だけでなく、インフルエンザでも効果が認められたという報告がなされています。 過大評価されているようには感じますが、適切に使えば有効な漢方薬であるといえます。 麻黄湯は、感染症の初期に飲むと効果があります。 関節リウマチや喘息の患者さんにも用いられることがあります。 麻黄湯には発汗作用があり、熱や痛みを発散させることによって症状を和らげてくれます。 このような作用があることから、すでに自然に汗が出ている人に対しては向いていません。 また麻黄湯は、作用が強い漢方薬です。 体力があって体つきががっしりとしている患者さんに処方されますので、虚弱体質の人や高齢者には向いていません。 漢方薬にはそれぞれ番号がついていて、麻黄湯は「ツムラの27番」などとも呼ばれます。 ここでは、病院で処方される麻黄湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。 1.麻黄湯【27番】の生薬成分の効能 麻黄湯は、主薬である「麻黄」を中心に、同じように発汗作用のある「桂皮」、鎮咳作用のある「杏仁」に加えて止痛作用のある「甘草」が組み合わせられています。 漢方は、何種類かの生薬を合わせて作られています。 生薬は自然界にある天然のものが由来です。 天然のものといっても、生薬それぞれに作用が認められます。 ですから、漢方薬は生薬の合剤といえるのです。 麻黄湯は、4種類の生薬から有効成分を抽出して作られています。 まずはそれぞれの生薬成分の作用をみていきましょう。 麻黄(5. 0g):発汗作用・鎮咳作用• 桂皮(4. 0g):発汗作用・解熱作用・鎮静作用・健胃作用・理気作用• 杏仁(5. 0g):鎮咳作用・去痰作用・潤腸作用• 甘草(1. 5gに含まれる生薬の乾燥エキスの混合割合です。 麻黄湯は4種類の生薬からできています。 その効果の中心は麻黄です。 麻黄の有効成分であるエフェドリンは、交感神経を刺激させる作用があります。 身体をあたためて発汗させる作用があります。 また、気管支拡張作用や抗炎症作用があるため、喘息や気管支炎などの症状を和らげてくれます。 桂皮は麻黄と合わさることで、発汗作用が強まります。 桂皮は「ニッキ」や「シナモン」としてよく知られており、身体を温める作用や、のぼせを治す作用、鎮痛作用もあります。 杏仁はあんずの種です。 漢方薬として用いられるときにはキョウニン、お菓子などに使うときにはアンニンと呼ばれています。 杏仁豆腐のアンニンとして有名ですね。 この生薬には咳を鎮めて痰のきれをよくする作用や、便秘症状を改善する作用があります。 甘草は、その甘味は砂糖の50倍とも80倍とも言われ、古くから甘味料としても使われてきました。 甘草には筋弛緩作用が認められ、身体や筋肉の痛みを和らげる作用が期待できます。 このように麻黄湯は、身体をあたためて汗を出し、新陳代謝を高める作用があります。 そして、咳や痰といった上気道症状、身体の節々の痛みを緩和する働きがあり、感冒症状を軽減してくれます。 2.麻黄湯の証 陰陽(陽)・虚実(実)・寒熱(寒) 漢方では、患者さん一人ひとりの身体の状態をあらわした「証」を考えながら薬を選んでいきます。 証には色々な考え方があり、その奥はとても深いです。 漢方薬を選ぶに当たって、患者さんの体格や体質、身体の抵抗力やバランスの崩れ方などにあわせて「証」をあわせていく必要があります。 証を見定めていくには四診という伝統的な診察方法を行っていくのですが、そこまでは保険診療の病院では行わないことがほとんどです。 病院では、患者さんの全体像から「証」を推測して判断していきます。 漢方の代表的な証には、「陰陽」「虚実」「寒熱」「表裏」の4つがあります。 このうち医者が参考にする薬の本には、たいてい「陰陽」と「虚実」しかのっていません。 陰陽は身体全体の反応が活動的かどうかをみて、虚実は身体の抵抗力や病気の勢いをみます。 つまり病院では、以下の2点をみています。 体質が強いかどうか• 病気への反応が強いかどうか さらに漢方では、「気血水」という3つの要素にわけて病気の原因を考えていきます。 身体のバランスの崩れ方をみていくのです。 漢方の証について詳しく知りたい方は、「」をお読みください。 麻黄湯が合っている方は、以下のような証になります。 陰陽:陽証• 虚実:実証• 寒熱:寒証 3.麻黄湯の効果と適応• ウイルス性の風邪の引きはじめ• 初期のインフルエンザ• 鼻づまり• 関節リウマチ• 喘息 麻黄湯は、漢時代の「傷寒論」および「金匱要略」という古典書に紹介されています。 4種類それぞれの生薬成分の効果があわさって、ひとつの漢方薬としての効果がみられます。 漢方薬は、風邪の初期に使われる漢方薬です。 風邪の初期に使われる漢方薬としては、葛根湯が最も有名です。 それ以外によく使われるのが、桂枝湯や麻黄湯です。 麻黄湯はこの中でも発汗作用が最も強く、悪寒がしていて汗が出ていない時に使われる漢方薬です。 発汗作用が強いため、体力がある人に使われる漢方薬です。 この3剤で比較すると、作用の強さは麻黄湯>葛根湯>桂枝湯となります。 体力や汗のかき方にあわせて使い分けていきます。 麻黄湯には、抗ウイルス作用や免疫賦活作用があることが動物実験からわかってきています。 また、乳幼児に多いRSウイルスの増殖を抑制することなども報告されています。 インフルエンザに関しても厳密に検証できていませんが、有効性を示す報告があります。 それ以外にも、麻黄湯は交感神経を刺激する作用があるため、気管支を拡張させたり、鼻粘膜の血管を収縮させて鼻づまりをよくする効果が期待できます。 むくみや腫れをとる作用もあるため、関節リウマチなどの関節炎にも効果が期待できます。 なお、添付文章に記載されている麻黄湯の適応は以下のようになっています。 悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ないものの次の諸症: 感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難 4.麻黄湯の使い方 1日3回に分けて、空腹時(食前・食間)が基本です。 飲み忘れが多くなる方は食後でも構いません。 風邪のひきはじめでは、汗が出なくなったら中止します。 5日間飲み切っても問題ないという報告もあります。 麻黄湯は、ツムラ・テイコク・クラシエ・コタローなどから発売されています。 生薬成分の含まれる量は同じなのですが、会社によって漢方薬の1日量が異なります。 麻黄湯では、ツムラ、テイコクは7. 5g、クラシエ、コタローは6. 0gとなっています。 麻黄湯は、1日3回に分けて服用します。 漢方薬は空腹時に服用することを想定して配合されています。 ですから、食前(食事の30分前)または食間(食事の2時間後)に服用します。 量については、年齢や体重、症状によって適宜調整します。 漢方薬を空腹時に服用することで、麻黄や附子などの効果の強い生薬は胃酸によって効果をおだやかにし、その他の生薬は早く腸に到達して吸収がよくなります。 麻黄湯は麻黄が含まれているので、空腹時の方が効果が穏やかになります。 とはいっても、空腹時はどうしても飲み忘れてしまいますよね。 現実的には食後に服用しても問題はありません。 ただし、保険適応は用法が食前のみなので、形式上は変更できません。 麻黄湯は発汗させることで風邪を早く治してくれる漢方薬です。 このため麻黄湯を服用したら、身体をできるだけあたためる方がよいです。 麻黄湯を服用する時も、お湯で溶いた方がよいです。 そして発汗して風邪がよくなってきたら、体力を消耗してしまうので麻黄湯は続けて服用しないようにするのが一般的です。 抗ウイルス効果を考えると、インフルエンザ治療薬のタミフルなどと同様に、5日間飲みきりを推奨する専門家もいます。 5.麻黄湯の効き目とは? 効果は風邪の初期に使われて、風邪の治りを早くしてくれる漢方薬です。 効果は即効性が期待できます。 それでは、麻黄湯の効き目はどのような形でしょうか。 麻黄湯の効果は、風邪で使う漢方薬の中では効果が強いです。 身体をあたためて発汗させることで、新陳代謝と免疫を高めます。 このため、体力がある人に向いています。 このような漢方薬なので、風邪がひどくなってから使ってもあまり意味がありません。 「風邪かな?」と思ったら早めに使っていきます。 麻黄湯の効果は、身体本来の免疫力を高めることによって風邪を早く治してくれます。 風邪には細菌が原因のものと、ウイルスが原因のものがあります。 細菌が原因ですと抗生物質を使う方が早く良くなりますので、麻黄湯はウイルス性の風邪に有効です。 細菌性とウイルス性の違いについて詳しく知りたい方は、「」をお読みください。 6.麻黄湯の副作用 麻黄湯では、麻黄による交感神経刺激症状、甘草による偽アルドステロン症に注意が必要です。 妊婦さんには避けた方がよい漢方薬です。 漢方薬は一般的に安全性が高いと思われています。 しかしながら、生薬は自然のものだから副作用は全くないというのは間違いです。 漢方薬の副作用としては、大きくわけて3つのものがあります。 アレルギー反応• 生薬固有の副作用 漢方薬の副作用として最も多いのが誤治です。 漢方では、その人の状態に対して「漢方薬」が処方されます。 ですから状態を見誤って処方してしまうと、調子が悪くなってしまったり、効果が期待できません。 このことを誤治といいます。 誤治では、さまざまな症状が認められます。 これを副作用といえばそうなるのですが、その原因は証の見定めを間違えたことにあります。 あらためて証を見直して、適切な漢方薬をみつけていきます。 また、食べ物でもアレルギーがあるように、生薬にもアレルギーがあります。 アレルギーはどんな生薬にでも起こりえるもので、体質に合わないとアレル ギー反応が生じることがあります。 鼻炎や咳といった上気道症状や薬疹や口内炎といった皮膚症状、下痢などの消化器症状などが見られることがあります。 飲み始めに明らかにアレルギー症状が出ていたら、服用を中止してください。 そして、生薬自体の作用による副作用も認められます。 生薬の中には、その作用が悪い方に転じて「副作用」となってしまうものもあります。 麻黄は、有効成分のエフェドリンが交感神経を刺激します。 これによって、動悸・頻脈などの心血管症状、悪心・嘔吐などの消化器症状、不眠やイライラなどの精神症状、多量の発汗や舌のしびれなどの自律神経症状があらわれることがあります。 心臓に負担が大きいため、慢性心不全や狭心症や心筋梗塞などの心疾患がある方には慎重に使わなければいけません。 慢性呼吸器疾患や甲状腺機能亢進症の患者さんも気をつける必要があります。 さらには、妊婦さんでは子宮の収縮を促してしまう可能性があります。 風邪は麻黄湯を使わなくても治っていくので、避けた方がよいでしょう。 また、麻黄配合されている甘草は、大量に服用すると生薬としての副作用が懸念されます。 「偽アルドステロン症」と呼ばれる機能異常によって、高血圧やむくみ、低カリウム血症などが認められることがあります。 低カリウム血症によって、筋肉のけいれんや麻痺が起こることがあります。 甘草の入っている他の製剤やグリチルリチンとの飲み合わせには、十分な注意が必要です。 また、長期間にわたって複数の漢方薬を服用するときは、念のために注意してください。 漢方薬の副作用について詳しく知りたい方は、「」をお読みください。 まとめ 麻黄湯は、生薬の麻黄と桂皮による発汗・発散作用が中心と言えます。 4種類の生薬の作用により、発汗・解熱・鎮痛などの効果があらわれ、風邪の初期症状やインフルエンザの初期症状、関節の痛みの緩和などが期待できます。 陰陽(陽)・虚実(実証)・寒熱(寒) 麻黄湯は、以下のような方に使われます。 ウイルス性の風邪の引きはじめ• 初期のインフルエンザ• 鼻づまり• 関節リウマチ• 喘息 2017年3月22日 カテゴリー• 1,162• 月別アーカイブ•

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