野村 テーラー。 滋賀のオーダースーツサロン【ビスポーク エフワン GUY

ノムラテーラー

野村 テーラー

戦後は、婦人服地の小売業に転換、やがて、婦人服地だけでなく、雑貨用の布地など、手芸用品も扱うようになった。 高度成長に伴い、同社の業績も順調に拡大、バブル期には、ネコの手を借りたいほどの忙しさだったという。 さらに、社長である野村氏の父が店舗運営の細々したことまで判断し、指示を出していたため、社員は、言われたことをやるだけになってしまっていた。 景気がいい時代には、それでも何とかなった。 しかし、バブルが崩壊すると、業績は毎年前年割れが続き、社員の士気も低下。 顧客の前で平気でけんかを始める社員がいるなど、2005年2月、野村氏が同社に入社した頃は、「社内の雰囲気は最悪だった」(野村氏)。 社長に言われたことをロボットのようにこなすだけ……。 「この人たちは、何が面白くて働いているのだろうと、ショックを受けた」(野村氏)。 京都市の繁華街にあるノムラテーラーの店舗。 生地だけで約1︎万点もの商品を扱っている 社内改革に社員が猛反発 それまで野村氏は、就職情報誌の営業職だった。 大学卒業後、望んで入ったアパレル業界が肌に合わず、新卒1年目で2つの会社を辞めていた野村氏は、「今度辞めたら、自分は終わりだ」という危機感を持ってこの就職情報誌の営業職に就いた。 そうした能動的な仕事で顧客の信頼を得た結果、入社1年で関西圏500人の営業マンのトップに立つMVP賞を受賞したのだ。 「アパレル会社で挫折を経験した自分でも、頑張れば道は拓け、また、主体的に働くことで、充実感も得られた」(野村氏)。 こうした自身の経験から、ノムラテーラーを「社員が充実感を得られるような組織に変えよう!」。 そう決意した野村氏は、まず、社内の風土を変えるべく、「おはよう」「お疲れさま」といった挨拶をしようと提案した。 さらに、朝礼では、社員が交替で仕事以外のことについてスピーチをすることにした。 「忙しいと、社員同士がお互いを知る機会がなくなってしまう。 スピーチで趣味や家族について話せば、お互いをよく知るきっかけになると思った」(野村氏)。 だが、社員はこれに反発した。 やがて、野村氏の方針についていけない社員たちが、次々と会社を去っていった。 その穴を埋めるため、新たに人材を採用した結果、2年ほどで、半数の社員が入れ替わったが、それで組織風土が変わることはなかった。 退職していく社員の多さに、新たに採用した社員の間にも不安が拡がったのだ。 この状況に危機感を持った社長が社員にアンケートを採ったところ、野村氏に対する批判ばかりが寄せられた。 社員が主体的に働けるようにという思いが一切伝わらず、むしろ批判された。 それを知り、がくぜんとした野村氏は、張った糸が切れるように、仕事をする意欲を失い、出社する事さえできなくなってしまったのだ。 結婚式のスピーチが自信に 当時、野村氏は、結婚したばかり。 「妻はものすごく不安だったと思う。 うつ状態となり、落ち込んでいたと思ったら、次はいらいらして、妻に当たることもありました」(野村氏)。 そんな苦しい状況から抜け出すきっかけとなったのが、親友の結婚式だった。 友人代表のスピーチを依頼され、断ることができなかった。 そこで、失敗しないようにと、原稿をつくり、何度も練習を繰り返すなど、入念に準備。 それでも当日は、大勢の人に圧倒され、声が小さくならないか、ふるえないかと心配しながらスピーチを始めると、話が終わらないうちに拍手がおこり、涙を流す人もいた。 さらに、スピーチを終えたとたんに野村氏に握手を求める人、酒をついで「素晴らしかった」と言ってくれる人など、大勢の人たちが、野村氏のスピーチを褒めたたえたのだ。 「予想外の結果がうれしくて、宿泊先から妻に電話で伝えたところ、妻は、電話越しで泣いていた。 その経験が、野村氏に自信を持たせ、社会復帰を決意させた。 ただし、会社に戻るつもりはなかった。 「当時は店の前を通るのも怖かったし、生地の匂いを嗅ぐだけで気分が悪くなっていた」(野村氏)。 とても会社に戻れる状態ではないと思った。 だが、なかなか就職先は見つからなかった。 そんな折、母親からの勧めで、カウンセリングを受けたことが、社に戻るきっかけとなった。 「実は、自分のつらさに耳を傾け、共感してくれるカウンセラーの姿に感動し、自分もカウンセラーになろうと思った」と野村氏は言う。 講座を受講し、資格まで取得したが、よくよく調べてみれば、カウンセリングの仕事だけでは、なかなか生活が成り立たないことを知った。 そのとき、「会社に戻り、社員に対しカウンセリングをすることなら、自分にもできるのではないか」と気がついた。 社員一人ひとりの個性や価値観をカウンセリングの手法で聞き、それを経営に活かせるのなら、社員にも会社のためにもなる。 「それなら、自分にもできるかもしれないと思ったのです」(野村氏)。 こうして、野村氏は、約3年半の休職期間を経て、ノムラテーラーに復帰した。 社員が主体的になり、 業績も改善 出社した野村氏は、まず、社員に長期間の不在と社員の声に耳を傾けなかったことをわびた。 一方、社員の間にも、野村氏の言葉に耳を傾ける雰囲気が生まれていた。 というのも、10年連続で前年割れが続いていた売上高が、野村氏が入社した3年目の年に、上昇に転じていたのだ。 「これは、専務の改革の成果ではないか」、そう考えた社員たちは、野村氏が提案した取り組みを自主的に続けており、それが業績の回復につながったのだ。 復帰を果たした野村氏は、短い時間の中で社員と向き合った。 カウンセリングで学んだ傾聴の姿勢で、何がしたいか、何が好きなのか、社員の言葉に耳を傾けるようにした。 その結果、「これまで、社員のことを何も知らなかったことに気づいた」(野村氏)という。 さらに、社長との関係も改善した。 「以前は、社長とも毎日喧嘩していた」と野村氏は言う。 だが、よく話を聞く事ができるようになると、社長が何を言いたかったのかががわかるようになった。 野村氏の社長に対する態度が変わると、社長の社員への接し方も変わっていった。 「難しい顔で社員に指示ばかりしていた社長が、社員を信用し、仕事を任せるようになった」(野村氏)。 店舗での販売が苦手な野村氏は、復帰後、店の運営を社員に任せており、特別具体的な指示を出すことはしていない。 それでも、業績は年々向上しているという。 「不思議と言えば不思議。 私が何もしていないにもかかわらず、会社の業績は、着実に改善しているのですから」(野村氏)。 店内には、情報満載の手書きのPOPが飾られ、楽しい雰囲気を醸し出している。 イベントやワークショップも開かれ、平日でも多くの女性客でにぎわう。 「経営は、いわば自転車」と野村氏は言う。 前輪がお客さまで、後輪が社員。 乗っているのは、社長だ。 ペダルを漕げば後輪が動き、後輪が動くことで初めて前輪が動く。 つまり、顧客満足を実現するには、まず、従業員満足を実現しなければならない。 社員を信頼し、店舗の運営を任せたことで、社員たちの意欲が高まり、自主的に工夫しながら店づくりに取り組むようになった。 その結果、店に対する顧客の評価も変わったのだ。 組織風土改革につまずき、四面楚歌の状態からとなってしまった野村氏だが、その困難を克服するなかで得たものは大きい。 さまざまな気づきを経、従業員の心に寄り添う経営へと舵を切った野村氏の今後の挑戦は続く。 手作り感あふれるマガジン 工夫を凝らしたディスプレイなど店舗ではスタッフの自主的な取り組みが行われている ノムラテーラー取締役専務 野村拓麻氏 1979年兵庫県西宮市生まれ。 2002年甲南大学卒業後、アパレル卸の企業に営業職で入社。 03年リクルーティング事業を行う会社に入社し求人誌の新規開拓営業を担当。 05年、父親が経営する株式会社ノムラテーラーの専務取締役として入社。 また、09年には産業カウンセラーの資格を取得し、「UMIのカウンセリング」を設立。 悩める若者の相談を受ける活動も同時に行っている。 nomura-tailor. jp 月刊ビジネスサミット2015年6月号 後継者がゆく! より.

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四面楚歌から這い上がれ|ビジネスサミットオンライン

野村 テーラー

百貨店や老舗、ブランドショップが軒を連ねる 京都のメインストリート、四条通。 他府県、さらには海外からの観光客もそぞろ歩くこの通りに、 60年間愛される、生地と手芸用品のお店「ノムラテーラー」がある。 店内へ一歩入れば、見渡す限り、生地の山。 綿、麻、デニム、レースにキルティング、ボア…などなど、 約1万点ある多彩なラインアップに目移りする。 続々来店する人のにぎわい、 そして、スタッフの機敏な動きから、 長年、京の町に根付く名店の風格が漂う。 服飾&手芸の総合専門店 「戦後、焼け野原で着るものがなかった時代に、服地を売る店として祖父が始めたそうです。 その後、父が生地ばかりではなく、 道具や小物も一緒に買っていただける売場を作ろうと。 」 そう話すのは、 三代目であり、専務取締役の野村拓麻さん。 「ノムラテーラー」は、現在、四条通に面した四条店と、 そこから徒歩約5分の寺町通に面した寺町店がある。 なかでも三代続く四条店は、いわば服飾&手芸用品の総合専門店。 無地のコットン生地からデニム、キルティングなど ニーズが高い手芸生地全般を扱う1階、 プロをも満足させる服飾布地を扱う2階、 そして、針や糸、ハサミやボタン、 服飾に関する入門書から専門誌まで、小物全般を扱う3階がある。 品揃えの豊富さのみならず、 店のあちこちに手描きのポップ、 販売商品で作り上げた手製のバッグやブラウスなどが飾られ、 スタッフの熱意がにじむ。 「うちの企業理念は、地元の人とのつながりを大切にして、 一旦好いてもらえれば、ずっと利用してもらう企業を目指すこと。 いままでファンでいてくれた人には、ずっと好いてもらえる努力をしようと。 逆にうちに来たことがない人には、好いてもらえる努力をする。 言葉にするのは簡単ですけど、それがすごく難しい。 入社するスタッフにも、 まず、どうやったら好いてもらえるかを考えなさいと伝えますね。 」 そんな想いがカタチになった、 お客さんを離さないためのアイデアが、スタッフお手製のポップやディスプレイ。 だが、実はその他にも、 客の心をわし掴みにする「ノムラテーラー」発のおもしろい試みがある。 ショーウィンドウ貸出し!? そのひとつが、四条店のショーウィンドウの無料貸出し。 店内にある生地や素材を自由に使って、服や小物、オブジェを作れば、 それを1ヶ月間、人通りの絶えない四条通りに面したウィンドウに飾ることができる。 ギャラリーレンタルは無料、作品に使う素材もすべて無料だそう。 なんて贅沢な! 「社員が、こういうのどうですか?と ポロッと言ってくれたことを、やってみようと。 」 そんな柔軟な野村拓麻さんが スタッフの案を取り入れて始めた試みは、まだまだある。 「お客様に好きな生地を選んでもらって、 それをアロハシャツに仕立ててお届けしたり。 アロハと言えば南国風の柄がふつうですけど、和柄でもいいし、レースでもいい。 生地は毎年ラインアップが変わりますから、 いろんなタイプのシャツを作って楽しんでいただけたらと。 縫製は宇治の工場にお願いしているんですが、2週間ほどでできます。 お客様にも、おもろい!と好いてもらっていて、今年で4年目になります。 」 制服は、オリジナル 四条店と寺町店のスタッフが着用する洋服、 実はこれも店で販売する生地やパーツを使ってスタッフが手作りしたもの。 各自、お気に入りの生地を選び、シャツ、スカート、 さらにはポーチまで、自ら縫製して仕上げるのだそう。 商品を販売するだけでなく、 たとえば、シャツを作るために生地が何メートル必要か? 厚手の生地に使うミシン針はどれがいいか?など、 お客さんからの多様な質問に適切なアドバイスをすることもスタッフの仕事。 知識だけでは答えられない部分をカバーするためにも、 スタッフ自らが商品を使ってみることが何よりの経験になる。 「そのスカートの生地、どこに売ってるの?」とお客さんから尋ねられることもあるそうで、 販売を促進する機会にもなっているとか。 「自分で作った好きな服を着て仕事できるのが嬉しい」、 そう口を揃える販売スタッフたちの笑顔を見ると、 なんとも心地いい職場の空気がうかがえる。 採用担当でもある野村さん曰く、 「資格はいりません。 手芸への興味とか、志望動機、学歴も関係ない。 できれば若年者の方がいいなと思っています。 うちは、単純にモノを売ればいいという仕事ではなく、 アイデアをどんどん出してくれる人、情熱的な人が欲しいので。 」 「あとは、思いやりがあること。 たとえば、店の前にガムが捨てられていて、踏まれて黒くなっている。 この掃除は誰がやると決まってる仕事じゃない。 だけど、それに気づいて、自らやろうと思える人。 普段の業務をしていたら、他のことに目を向けることは難しいと思うんです。 だけど、何気なくそれができるかどうか。 お客様や周りのスタッフを思いやる気持ちがあって、 愛情を持って接することができるかどうかが大事だと思っています。 」 第一関門は暗記力!? 布地だけで1万点。 小物にいたっては数えるのも困難なほど、 「ノムラテーラー」が扱う商品は膨大な点数にのぼる。 それゆえ、入社して第一に乗り越えるべき壁は、 多彩な商品の内容、値段、配置場所などを覚えること。 四条店1階のフロアスタッフになって、約3週間。 新人の片桐颯 はやて さん曰く、 「どの生地がどこにあるかは、実際に接客しながら動くことで、 1週間ほどで体が覚えました」と、意外にも余裕そう。 「はじめに先輩から商品配置のマップをいただいて、それを見ながら叩き込みましたね。 それより難しいのは、この服を作るなら生地は何メートルいるの? といったお客様からの質問ですね。 最初はまったくわからなかったので、質問があるたびに先輩に聞いて。 これもいま、頭に叩き込んでるところです。 」 一方、四条店3階で10年のキャリアを持つ フロアリーダー・草野藍子さんは、 「長年やっても、これ何に使うんやろ?って商品もあって。 高校は被服科で、もともと手芸が好きで入ったんですが、 ここまで奥深いものとは思ってなくて 笑。 いまだに、お客様のほうが詳しくて、教わることが多いです。 」 お客さんが作りたいものに応じて、 どんな布地が適切か、どれくらいの量が必要かをアドバイスするのが1階と2階。 それらの生地を使う際に、 いかに適切な針やファスナーを提案できるかが3階での仕事になる。 とはいえ、スタッフ1人ですべてを知り尽くせるような商品量じゃない。 「たとえば、ミシン小物について質問される場合でも、 わたしは一般的なミシンは使ったことがあるんですが、ロックミシンは未経験。 どんなものか情報としては知ってるんですけど、 実際に使ってないから、実感がなくて。 そんなときは、その分野に詳しいスタッフがいるので、 そういう人に聞いて、さらに勉強しますね。 」 3階だけで7人いるスタッフは、 草野さんにとって頼れる仲間だ。 「続けてこられた理由は、手芸が好きだということとは別に、 スタッフに恵まれていること。 リーダーという立場上、協力してもらわないといけないこともあるんですが、 みんな、進んでやってくれるんですね。 一緒によくしようっていう気持ちがある。 全員が同世代というのもあるかと思うんですが、問題があったら みんなで話し合いができる恵まれた環境で、だからこそ、がんばろう!って思えます。 」 野村専務を筆頭に、「ノムラテーラー」のスタッフは20~30代が中心。 同世代が切磋琢磨して作り上げる現場は、 真摯でいて、控えめながらも熱量がある。 その心地よいムードも、お客さんを呼び込む魅力のひとつかもしれない。 寺町店は、ゆったりじっくり プロ対応のショップとして、 圧倒的な品揃えを誇る四条店に比べ、 ワンフロア仕様の寺町店は、手芸初心者の心をそそるポップな雰囲気。 四条店にはないオリジナルの手芸キットを販売したり、 作家を迎えてのワークショップなどもおこなう。 「アイデアをいっぱい持っている方は、特に楽しめる職場だと思いますね。 店内の企画や、どんなキットがあれば喜ばれるかを考えたりもするので」 と、寺町店スタッフ・舩越恵美子さん。 入社4年目。 はじめは四条店1階の販売スタッフだったが、2年目から寺町店へ。 両店の現場を知る舩越さんいわく、 寺町店は一貫したサービスを提供できるのが魅力だそう。 「四条店だと、1階で生地選びをお手伝いしても、糸は3階なので…って、 担当を離れることになってしまう。 だけど寺町店は、生地も小物もすべてワンフロアで揃っているので、 お客様に生地をオススメした後、必要な小物も同時に提案できる。 ひとりのスタッフが始めから終わりまで接客できるのがいいところですね。 逆に、生地から小物まで、幅広い知識を蓄えて 理解しておかないといけないところが難しい。 素材の知識がないと、お客様の質問に答えられず迷惑をかけてしまうから。 」 実際に自らの手で服や雑貨を作り、 さらにお客さんや同僚から教わった知識も総動員して、提案の幅を広げているそう。 小さな積み重ねがあってこそだが、 そんな仕事を舩越さんは楽しんでいる。 「4年目になると、顔馴染みのお客様が増えてきて、 わざわざ訪ねて来てくださるときなどは嬉しいですね。 購入した商品で実際に作ってみて、感想を伝えてくださる方もいて。 四条店に比べると、寺町店は時間の流れもゆったり。 お客様と話することが好きな方もぴったりの職場だと思いますね。 」 手づくりの良さを伝えたい 2012年で還暦を迎えた「ノムラテーラー」。 「人間で言うと、子どもがいて孫もいる世代」とは、専務の拓麻さん。 「僕らのおじいちゃんおばあちゃん世代、 つまりノムラテーラーができた頃のお客様は、 生地からモノを作ることができた。 でも、父母の世代は既製品に恵まれた時代なので、作れない方も多い。 僕らの世代になると、さらに難しい。 うちには、そんな3世代がお客様として来てくださってる。 開店当時からのお客様には、玄人向けの服地や材料を提供し続けたいし、 その下の世代には、もう少し気軽に作れるホビーアイテムを。 僕らと同世代の人には、次に生まれてくる命のために、 服や小物を作りませんか?という働きかけをしていきたい。 」 世代交代が進むにつれ、手づくりの習慣が薄れていく。 そんな時代の流れを見つめながらも、 「子どもに手づくりの良さを伝えたい」と、新たな試みも。 60周年記念企画として、 昨年、今年と、京都東山の「みやこめっせ」を貸し切り、 メーカー、作家、大学などとタッグを組んで、 出店や展示、ワークショップなどを織り交ぜた「てづくり広場」を開催。 「子どもに手づくりの良さを伝えるのは、手芸店の使命なんじゃないかって。 そういう想いに共感してもらえるならと、メーカーはすべて協賛で。 赤字が出るイベントなんですが、去年やったとき、 子どもがスキップして帰ってくれたんですよ。 そんなん見たら、涙出そうになってね。 やる意味があるなって。 震災があって、津波でモノが流されてしまって、 生きるか死ぬかというときにね、 目の前にあるモノで生きていかなきゃならないってなったら、 針と糸だけで何かを作れる人は強いじゃないですか。 そういうサバイバルの意識も伝えたいですしね。 知恵があると生きやすいけれど、教えてもらう人がいないから、 みんなが集まる場所をつくって、 子どもたちに体験してもらえる機会をこれからも作っていきたいと思います。 募集業種 【ノムラテーラー寺町店】 生地・手芸材料・小物の売場でのアルバイトスタッフ (毎日150名ほどのお客様がご来店される路面店です。 生地や小物などワンフロアでお買いものしていただくことができ、ワークショップなども開催しています。 初心者の方や手芸が初めての方などもご来店されるので、丁寧で初心者の方の目線に合わせた仕事が求められます) 雇用形態 【寺町店】:アルバイト 応募資格 なし 勤務地 【寺町店】:中京区寺町通蛸薬師下ル円福寺前町278 勤務時間 【寺町店】 1 10:30〜16:30、 2 13:30〜19:30の2交代シフト制 給与 【寺町店】アルバイト:時給900円 休日・休暇 【寺町店】アルバイト:週2〜3日(シフト制) 待遇 交通費支給なし、社会保険完備、有給休暇あり、慶弔休暇あり 採用予定人数 若干名 選考プロセス 同サイトよりエントリー後、弊社までお電話ください(075-221-4679)お電話にて面接の日程を決定し、後日面接に来ていただきます。 その後一週間以内に合格者のみにお電話で入社のご案内をさせていただきます。 応募者への質問 ・ノムラテーラーにご来店されたことはありますか? 来られたことがある場合は、四条店、寺町店どちらによく行かれますか?その理由も教えてください。 ・あなたを一言で表すとしたら、どのような単語になりますか? その理由も教えてください。 webサイト メッセージ 会社自体を盛り上げていきたい、手づくりを世の中の若い世代に伝えていきたいというような、広い視野を持った方を歓迎します。

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ノムラテーラーハウス(寺町店)

野村 テーラー

百貨店や老舗、ブランドショップが軒を連ねる 京都のメインストリート、四条通。 他府県、さらには海外からの観光客もそぞろ歩くこの通りに、 60年間愛される、生地と手芸用品のお店「ノムラテーラー」がある。 店内へ一歩入れば、見渡す限り、生地の山。 綿、麻、デニム、レースにキルティング、ボア…などなど、 約1万点ある多彩なラインアップに目移りする。 続々来店する人のにぎわい、 そして、スタッフの機敏な動きから、 長年、京の町に根付く名店の風格が漂う。 服飾&手芸の総合専門店 「戦後、焼け野原で着るものがなかった時代に、服地を売る店として祖父が始めたそうです。 その後、父が生地ばかりではなく、 道具や小物も一緒に買っていただける売場を作ろうと。 」 そう話すのは、 三代目であり、専務取締役の野村拓麻さん。 「ノムラテーラー」は、現在、四条通に面した四条店と、 そこから徒歩約5分の寺町通に面した寺町店がある。 なかでも三代続く四条店は、いわば服飾&手芸用品の総合専門店。 無地のコットン生地からデニム、キルティングなど ニーズが高い手芸生地全般を扱う1階、 プロをも満足させる服飾布地を扱う2階、 そして、針や糸、ハサミやボタン、 服飾に関する入門書から専門誌まで、小物全般を扱う3階がある。 品揃えの豊富さのみならず、 店のあちこちに手描きのポップ、 販売商品で作り上げた手製のバッグやブラウスなどが飾られ、 スタッフの熱意がにじむ。 「うちの企業理念は、地元の人とのつながりを大切にして、 一旦好いてもらえれば、ずっと利用してもらう企業を目指すこと。 いままでファンでいてくれた人には、ずっと好いてもらえる努力をしようと。 逆にうちに来たことがない人には、好いてもらえる努力をする。 言葉にするのは簡単ですけど、それがすごく難しい。 入社するスタッフにも、 まず、どうやったら好いてもらえるかを考えなさいと伝えますね。 」 そんな想いがカタチになった、 お客さんを離さないためのアイデアが、スタッフお手製のポップやディスプレイ。 だが、実はその他にも、 客の心をわし掴みにする「ノムラテーラー」発のおもしろい試みがある。 ショーウィンドウ貸出し!? そのひとつが、四条店のショーウィンドウの無料貸出し。 店内にある生地や素材を自由に使って、服や小物、オブジェを作れば、 それを1ヶ月間、人通りの絶えない四条通りに面したウィンドウに飾ることができる。 ギャラリーレンタルは無料、作品に使う素材もすべて無料だそう。 なんて贅沢な! 「社員が、こういうのどうですか?と ポロッと言ってくれたことを、やってみようと。 」 そんな柔軟な野村拓麻さんが スタッフの案を取り入れて始めた試みは、まだまだある。 「お客様に好きな生地を選んでもらって、 それをアロハシャツに仕立ててお届けしたり。 アロハと言えば南国風の柄がふつうですけど、和柄でもいいし、レースでもいい。 生地は毎年ラインアップが変わりますから、 いろんなタイプのシャツを作って楽しんでいただけたらと。 縫製は宇治の工場にお願いしているんですが、2週間ほどでできます。 お客様にも、おもろい!と好いてもらっていて、今年で4年目になります。 」 制服は、オリジナル 四条店と寺町店のスタッフが着用する洋服、 実はこれも店で販売する生地やパーツを使ってスタッフが手作りしたもの。 各自、お気に入りの生地を選び、シャツ、スカート、 さらにはポーチまで、自ら縫製して仕上げるのだそう。 商品を販売するだけでなく、 たとえば、シャツを作るために生地が何メートル必要か? 厚手の生地に使うミシン針はどれがいいか?など、 お客さんからの多様な質問に適切なアドバイスをすることもスタッフの仕事。 知識だけでは答えられない部分をカバーするためにも、 スタッフ自らが商品を使ってみることが何よりの経験になる。 「そのスカートの生地、どこに売ってるの?」とお客さんから尋ねられることもあるそうで、 販売を促進する機会にもなっているとか。 「自分で作った好きな服を着て仕事できるのが嬉しい」、 そう口を揃える販売スタッフたちの笑顔を見ると、 なんとも心地いい職場の空気がうかがえる。 採用担当でもある野村さん曰く、 「資格はいりません。 手芸への興味とか、志望動機、学歴も関係ない。 できれば若年者の方がいいなと思っています。 うちは、単純にモノを売ればいいという仕事ではなく、 アイデアをどんどん出してくれる人、情熱的な人が欲しいので。 」 「あとは、思いやりがあること。 たとえば、店の前にガムが捨てられていて、踏まれて黒くなっている。 この掃除は誰がやると決まってる仕事じゃない。 だけど、それに気づいて、自らやろうと思える人。 普段の業務をしていたら、他のことに目を向けることは難しいと思うんです。 だけど、何気なくそれができるかどうか。 お客様や周りのスタッフを思いやる気持ちがあって、 愛情を持って接することができるかどうかが大事だと思っています。 」 第一関門は暗記力!? 布地だけで1万点。 小物にいたっては数えるのも困難なほど、 「ノムラテーラー」が扱う商品は膨大な点数にのぼる。 それゆえ、入社して第一に乗り越えるべき壁は、 多彩な商品の内容、値段、配置場所などを覚えること。 四条店1階のフロアスタッフになって、約3週間。 新人の片桐颯 はやて さん曰く、 「どの生地がどこにあるかは、実際に接客しながら動くことで、 1週間ほどで体が覚えました」と、意外にも余裕そう。 「はじめに先輩から商品配置のマップをいただいて、それを見ながら叩き込みましたね。 それより難しいのは、この服を作るなら生地は何メートルいるの? といったお客様からの質問ですね。 最初はまったくわからなかったので、質問があるたびに先輩に聞いて。 これもいま、頭に叩き込んでるところです。 」 一方、四条店3階で10年のキャリアを持つ フロアリーダー・草野藍子さんは、 「長年やっても、これ何に使うんやろ?って商品もあって。 高校は被服科で、もともと手芸が好きで入ったんですが、 ここまで奥深いものとは思ってなくて 笑。 いまだに、お客様のほうが詳しくて、教わることが多いです。 」 お客さんが作りたいものに応じて、 どんな布地が適切か、どれくらいの量が必要かをアドバイスするのが1階と2階。 それらの生地を使う際に、 いかに適切な針やファスナーを提案できるかが3階での仕事になる。 とはいえ、スタッフ1人ですべてを知り尽くせるような商品量じゃない。 「たとえば、ミシン小物について質問される場合でも、 わたしは一般的なミシンは使ったことがあるんですが、ロックミシンは未経験。 どんなものか情報としては知ってるんですけど、 実際に使ってないから、実感がなくて。 そんなときは、その分野に詳しいスタッフがいるので、 そういう人に聞いて、さらに勉強しますね。 」 3階だけで7人いるスタッフは、 草野さんにとって頼れる仲間だ。 「続けてこられた理由は、手芸が好きだということとは別に、 スタッフに恵まれていること。 リーダーという立場上、協力してもらわないといけないこともあるんですが、 みんな、進んでやってくれるんですね。 一緒によくしようっていう気持ちがある。 全員が同世代というのもあるかと思うんですが、問題があったら みんなで話し合いができる恵まれた環境で、だからこそ、がんばろう!って思えます。 」 野村専務を筆頭に、「ノムラテーラー」のスタッフは20~30代が中心。 同世代が切磋琢磨して作り上げる現場は、 真摯でいて、控えめながらも熱量がある。 その心地よいムードも、お客さんを呼び込む魅力のひとつかもしれない。 寺町店は、ゆったりじっくり プロ対応のショップとして、 圧倒的な品揃えを誇る四条店に比べ、 ワンフロア仕様の寺町店は、手芸初心者の心をそそるポップな雰囲気。 四条店にはないオリジナルの手芸キットを販売したり、 作家を迎えてのワークショップなどもおこなう。 「アイデアをいっぱい持っている方は、特に楽しめる職場だと思いますね。 店内の企画や、どんなキットがあれば喜ばれるかを考えたりもするので」 と、寺町店スタッフ・舩越恵美子さん。 入社4年目。 はじめは四条店1階の販売スタッフだったが、2年目から寺町店へ。 両店の現場を知る舩越さんいわく、 寺町店は一貫したサービスを提供できるのが魅力だそう。 「四条店だと、1階で生地選びをお手伝いしても、糸は3階なので…って、 担当を離れることになってしまう。 だけど寺町店は、生地も小物もすべてワンフロアで揃っているので、 お客様に生地をオススメした後、必要な小物も同時に提案できる。 ひとりのスタッフが始めから終わりまで接客できるのがいいところですね。 逆に、生地から小物まで、幅広い知識を蓄えて 理解しておかないといけないところが難しい。 素材の知識がないと、お客様の質問に答えられず迷惑をかけてしまうから。 」 実際に自らの手で服や雑貨を作り、 さらにお客さんや同僚から教わった知識も総動員して、提案の幅を広げているそう。 小さな積み重ねがあってこそだが、 そんな仕事を舩越さんは楽しんでいる。 「4年目になると、顔馴染みのお客様が増えてきて、 わざわざ訪ねて来てくださるときなどは嬉しいですね。 購入した商品で実際に作ってみて、感想を伝えてくださる方もいて。 四条店に比べると、寺町店は時間の流れもゆったり。 お客様と話することが好きな方もぴったりの職場だと思いますね。 」 手づくりの良さを伝えたい 2012年で還暦を迎えた「ノムラテーラー」。 「人間で言うと、子どもがいて孫もいる世代」とは、専務の拓麻さん。 「僕らのおじいちゃんおばあちゃん世代、 つまりノムラテーラーができた頃のお客様は、 生地からモノを作ることができた。 でも、父母の世代は既製品に恵まれた時代なので、作れない方も多い。 僕らの世代になると、さらに難しい。 うちには、そんな3世代がお客様として来てくださってる。 開店当時からのお客様には、玄人向けの服地や材料を提供し続けたいし、 その下の世代には、もう少し気軽に作れるホビーアイテムを。 僕らと同世代の人には、次に生まれてくる命のために、 服や小物を作りませんか?という働きかけをしていきたい。 」 世代交代が進むにつれ、手づくりの習慣が薄れていく。 そんな時代の流れを見つめながらも、 「子どもに手づくりの良さを伝えたい」と、新たな試みも。 60周年記念企画として、 昨年、今年と、京都東山の「みやこめっせ」を貸し切り、 メーカー、作家、大学などとタッグを組んで、 出店や展示、ワークショップなどを織り交ぜた「てづくり広場」を開催。 「子どもに手づくりの良さを伝えるのは、手芸店の使命なんじゃないかって。 そういう想いに共感してもらえるならと、メーカーはすべて協賛で。 赤字が出るイベントなんですが、去年やったとき、 子どもがスキップして帰ってくれたんですよ。 そんなん見たら、涙出そうになってね。 やる意味があるなって。 震災があって、津波でモノが流されてしまって、 生きるか死ぬかというときにね、 目の前にあるモノで生きていかなきゃならないってなったら、 針と糸だけで何かを作れる人は強いじゃないですか。 そういうサバイバルの意識も伝えたいですしね。 知恵があると生きやすいけれど、教えてもらう人がいないから、 みんなが集まる場所をつくって、 子どもたちに体験してもらえる機会をこれからも作っていきたいと思います。 募集業種 【ノムラテーラー寺町店】 生地・手芸材料・小物の売場でのアルバイトスタッフ (毎日150名ほどのお客様がご来店される路面店です。 生地や小物などワンフロアでお買いものしていただくことができ、ワークショップなども開催しています。 初心者の方や手芸が初めての方などもご来店されるので、丁寧で初心者の方の目線に合わせた仕事が求められます) 雇用形態 【寺町店】:アルバイト 応募資格 なし 勤務地 【寺町店】:中京区寺町通蛸薬師下ル円福寺前町278 勤務時間 【寺町店】 1 10:30〜16:30、 2 13:30〜19:30の2交代シフト制 給与 【寺町店】アルバイト:時給900円 休日・休暇 【寺町店】アルバイト:週2〜3日(シフト制) 待遇 交通費支給なし、社会保険完備、有給休暇あり、慶弔休暇あり 採用予定人数 若干名 選考プロセス 同サイトよりエントリー後、弊社までお電話ください(075-221-4679)お電話にて面接の日程を決定し、後日面接に来ていただきます。 その後一週間以内に合格者のみにお電話で入社のご案内をさせていただきます。 応募者への質問 ・ノムラテーラーにご来店されたことはありますか? 来られたことがある場合は、四条店、寺町店どちらによく行かれますか?その理由も教えてください。 ・あなたを一言で表すとしたら、どのような単語になりますか? その理由も教えてください。 webサイト メッセージ 会社自体を盛り上げていきたい、手づくりを世の中の若い世代に伝えていきたいというような、広い視野を持った方を歓迎します。

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