バップ フォー 錠。 バップフォー錠10の添付文書

バップフォー(プロピベリン)の作用機序:過活動膀胱(OAB)治療薬

バップ フォー 錠

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 5%以上 0. 1〜5%未満 頻度不明 消化器 口渇(12. 8%) 便秘、腹痛、嘔気・嘔吐、食欲不振、下痢、口内炎 消化不良、舌炎 泌尿器 排尿困難、残尿 尿意消失 精神神経系 めまい、頭痛、しびれ、眠気 意識障害(見当識障害、一過性健忘)、パーキンソン症状(すくみ足、小刻み歩行等の歩行障害、振戦等)、ジスキネジア 循環器 血圧上昇 動悸、徐脈、期外収縮、胸部不快感 過敏症 そう痒、発疹、蕁麻疹 眼 調節障害、眼球乾燥 肝臓 AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇 腎臓 BUN上昇、クレアチニン上昇 血液 白血球減少 その他 浮腫、脱力感、味覚異常 倦怠感、咽頭部痛、腰痛、嗄声、痰のからみ 13. 52 52. 32 559. 17 14. 40 682. 02 5540. 29 9. 12 M-2 1. 48 9. 23 117. 33 10. 79 56. 55 589. 33 13. 31 685. 64 5390. 51 9. 12 M-2 2. 02 10. 43 131. 03 10. 宇田和彦 他, 薬物動態, 4 5 , 581-593, 1989• 井上博之 他, 塩酸プロピベリンの癌原性に関する試験,社内資料,研究報告書No. 西村貴子 他, 薬理と治療, 34 7 , 859-867, 2006• 久世治朗 他, 塩酸プロピベリンにおけるヒト代謝反応に関与する薬物代謝酵素の同定,社内資料,研究報告書No. 198• 吉田健一郎 他, 塩酸プロピベリンの代謝に及ぼすCYP3A4阻害剤の影響,社内資料,研究報告書No. 217• 飯田理文 他, 塩酸プロピベリンのヒトチトクロムP450分子種に対する阻害試験,社内資料,研究報告書No. 178• 釘宮豊城 他, 臨床薬理, 21 3 , 555-565, 1990• 高安久雄 他, 診療と新薬, 27 1 , 75-83, 1990• 高安久雄 他, 臨床医薬, 6 4 , 745-760, 1990• 高安久雄 他, 臨床医薬, 6 4 , 761-776, 1990• 高安久雄 他, 医学のあゆみ, 153 8 , 459-471, 1990• 高安久雄 他, 西日本泌尿器科, 52 2 , 248-258, 1990• 岩坪暎二 他, 西日本泌尿器科, 52 2 , 233-240, 1990• 阿曾佳郎 他, 泌尿器外科, 3 5 , 671-675, 1990• 大森弘之 他, 西日本泌尿器科, 52 2 , 241-247, 1990• 高木隆治 他, 泌尿器外科, 3 3 , 321-327, 1990• 渡邉泱 他, 新薬と臨牀, 39 4 , 699-706, 1990• 小島弘敬 他, 新薬と臨牀, 39 6 , 1153-1159, 1990• 横山修 他, 泌尿器科紀要, 36 4 , 517-523, 1990• 大友英一 他, 薬理と治療, 18 4 , 1731-1740, 1990• Gotoh,M. ,et al. , Int. Urol. , 18 5 , 365-373, 2011• 横山修 他, 泌尿器外科, 24 6 , 1023-1030, 2011• 金子茂 他, 日本薬理学雑誌, 93 2 , 55-60, 1989• 野村鳴夫 他, 日本薬理学雑誌, 94 3 , 173-180, 1989• 金子茂 他, 日本薬理学雑誌, 95 2 , 55-61, 1990• 土田正義 他, 泌尿器科紀要, 36 8 , 915-919, 1990• 長尾光啓 他, 頻尿改善剤Propiverine hydrochlorideのイヌの膀胱機能に及ぼす作用:経口投与による効果について,社内資料,研究報告書No. 金子茂 他, 日本薬理学雑誌, 94 2 , 151-157, 1989• 金子茂 他, ラットおよびイヌ摘出膀胱におけるP-4の作用,社内資料,研究報告書No. 春野明弘 他, 日本薬理学雑誌, 94 2 , 145-150, 1989 24. 文献請求先及び問い合わせ先.

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医療用医薬品 : バップフォー

バップ フォー 錠

頻尿や尿失禁の治療に用います。 作用 【働き】 膀胱が勝手に収縮するのをおさえる作用があります。 また、膀胱の筋肉がゆるみ容量が大きくなるので、たくさん尿がためられるようになります。 そのような作用から、いろいろな病気が原因の頻尿や尿意切迫感、尿失禁の治療に用いられます。 【薬理】 抗コリン作用にもとづき、膀胱を収縮させる副交感神経をおさえ、またCa拮抗作用により膀胱の平滑筋を直接ゆるめます。 これらの作用により尿がためやすくなり、また膀胱のむやみな収縮がおさえられます。 抗コリン薬に分類される頻尿・尿失禁治療薬です。 比較的古くから、神経因性膀胱や不安定膀胱(過活動膀胱)における頻尿や尿失禁の対症療法薬として広く用いられています。 ただし、尿道機能障害の腹圧性尿失禁には向きません。• 開発が新しい新規抗コリン薬に比べ、膀胱選択性が低いので、口内乾燥や便秘、眠気や認知障害などの副作用がややでやすいです。 注意 【診察で】• 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。• 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。 【注意する人】 病気によっては、その病状を悪化させるため使用できないことがあります。 たとえば、尿が出ない場合(尿閉)、腸閉塞、消化管運動の低下(胃アトニー)、重症筋無力症のある人などは使用禁止です。 そのほか、緑内障、前立腺肥大、心臓病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症のある人は、病状の悪化に注意するなど慎重に用いるようにします。 適さないケース..尿閉、閉塞隅角緑内障、重い心臓病、腸閉塞、麻痺性イレウス、胃アトニー・腸アトニー、重症筋無力症。• 注意が必要なケース..前立腺肥大、緑内障(閉塞隅角緑内障は禁忌)、心臓病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、肝臓病、腎臓病、パーキンソン病や認知症のある人、高齢の人など。 【飲み合わせ・食べ合わせ】 抗コリン作用をもつ薬といっしょに飲むと、その作用による副作用が強まるおそれがあります。 たとえば、ある種の抗精神病薬(フェノチアジン系・ブチロフェノン系)や抗うつ薬(三環系)、抗パーキンソン薬(抗コリン薬)、抗不整脈薬(ジソピラミド)、胃腸薬(抗コリン薬)、カゼ薬・鼻炎薬・かゆみ止め(抗ヒスタミン薬)などとの併用に注意します。 【使用にあたり】• 症状や年齢によって、飲む量が違います。 指示どおりに正しくお飲みください。 高齢の人は副作用がでやすいので、少量で始めるようにします。• 細粒剤は苦味が残ることがあるので、多めの水で速やかに飲み込んでください。• 効き方には個人差があります。 また、効果発現までに時間がかかることがありますので、最低2週間は指示どおりに続けてください。 それでも効かなければ、他の治療薬への変更も可能と思いますので、医師とよく相談してみましょう。 【食生活】• この薬の影響で、口や喉が乾燥することがあります。 気になるときは、口をゆすいだり氷を含むとよいかもしれません。 ノンシュガーのアメをなめるのもよいでしょう。• 物がぼやけて見えたり、眠気やめまいを起こすことがあります。 車の運転など危険をともなう機械の操作は避けてください。• 頻尿を気にして、水分を制限しすぎるのはよくありません。 適度な水分補給を心がけてください。 ただし、利尿作用のあるコーヒーやアロコール類は控えめにしましょう。 【備考】• 尿意切迫感を主とする一連の症状症候群を「過活動膀胱」と呼ぶようになりました。 従来の不安定膀胱とほぼ同義といえそうです。 中高年の男女に多く、突然に耐えられないほどの強い尿意を生じ、人によってはその直後に尿漏れを起こしてしまいます。 日常的にそのような尿意切迫感があり、頻尿や夜間頻尿をともなうことが多いです。 このような過活動膀胱には、この薬をふくめ抗コリン薬による治療が効果的です。• 膀胱での蓄尿や排尿をコントロールしている神経が弱ったり傷ついたりすると、頻尿や尿失禁などいやな症状がでてきます。 このような病態を「神経因性膀胱」といいます(ストレスなどによる心因性の頻尿とは別)。 老化のほか、脳卒中などで脳の神経がやられているとき、糖尿病で末梢の神経が傷んでいるときにも現れやすいです。 また、下腹部の手術のあとに尿が漏れやすくなることもあります。 前記の過活動膀胱や不安定膀胱は症状から、神経因性膀胱は原因からとらえるものといえるでしょう。• 尿失禁にはいくつかのタイプがあります。 代表的なのは「切迫性尿失禁」と「腹圧性尿失禁」それとその「混合型」です。 急な強い尿意を抑えられず思わず尿もれを起こしてしまうのが切迫性尿失禁、クシャミなどちょっとした力みで勝手にもれてしまうのが腹圧性尿失禁です。 切迫性尿失禁には、この薬をふくめ抗コリン薬を中心とした治療がおこなわれます。 一方、腹圧性の場合は、骨盤底筋を鍛える体操療法が効果的。 頻尿や尿失禁の原因はさまざまです。 神経の障害による神経因性膀胱のほか、膀胱炎や尿道炎など尿路感染症、尿路結石、前立腺肥大症、更年期障害による自律神経失調、ストレスなどが背景にある膀胱神経症(心因性頻尿)、さらには薬剤性尿失禁、場合によっては前立腺がんや膀胱がんなどが隠れていることもあります。 これらをきちんと診断し、原因疾患があるのなら、その治療をあわせておこなうことが大切です。 下記疾患又は状態における頻尿、尿失禁//神経因性膀胱、神経性頻尿、不安定膀胱、膀胱刺激状態(慢性膀胱炎、慢性前立腺炎)• 過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁 用法 通常、成人はプロピベリン塩酸塩として20mgを1日1回食後経口服用する。 年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分の場合は、20mgを1日2回まで増量できる。 注意:20mgを1日1回投与で効果不十分であり、かつ安全性に問題がない場合に増量を検討すること。 医師の指示を必ずお守りください。 副作用 口の渇きと便秘が多いほうです。 人によっては尿が出にくくなったり、目のかすみ、めまい感などがあらわれます。 重症化することはまずありませんが、尿がまったく出ないときや、ひどい便秘が続くときは、すぐに受診してください。 とくに高齢の人では、一時的に認知症のような症状が出る可能性があります。 うまく言葉が出ない、物忘れ、ボーッとするといった症状です。 気になるときは医師に相談してください。 そのほか重い副作用として、緑内障や幻覚、腎障害などの報告があります。 これらはきわめてまれな副作用ですが、初期症状などに念のため注意してください。 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください• 緑内障..目が痛い、充血、見えにくい、かすむ、光の回りに虹の輪、頭痛、吐き気。• 尿閉..尿が出にくい、尿がまったく出ない。• 麻痺性イレウス..食欲不振、吐き気、吐く、激しい腹痛、ひどい便秘、お腹がふくれる。• 幻覚、せん妄..本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、非現実な体験、もうろう状態。• 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。• 横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、力が入らない、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。• 血小板減少..鼻血、歯肉出血、血尿、皮下出血(血豆・青あざ)、血が止まりにくい。• 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。• 重い不整脈..動悸、脈が1分間120以上または50以下、脈が弱い、胸苦しい、だるい、めまい、失神。• 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。 【その他】• 口の渇き、便秘、腹痛、吐き気、食欲不振、下痢• めまい、眠気、頭痛、物がかすんで見える• 動悸、不整脈• 発疹、かゆみ• いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。 まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。

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ベシケア(ソリフェナシン)の作用機序と副作用

バップ フォー 錠

バップフォー錠・バップフォー顆粒(一般名:プロピベリン塩酸塩)は、1993年から発売されているお薬で、主に頻尿や過活動膀胱に対して用いられています。 バップフォーは膀胱の収縮を抑えることによって頻尿を改善します。 そのため、膀胱の収縮が過剰になっており、それによる頻尿で困っている方(過活動膀胱)に役立つお薬です。 頻尿を改善するお薬にはいくつかの種類があります。 どれも頻尿を改善してくれるものですが、その作用や特徴はそれぞれ違いがあります。 その中でバップフォーは、どのような特徴のあるお薬でどのような患者さんに向いているお薬なのでしょうか。 ここではバップフォーの特徴や効果・副作用について紹介していきます。 1.バップフォーの特徴 まずはバップフォーの全体的な特徴を紹介します。 バップフォーは、膀胱にあるムスカリン受容体、そしてカルシウムチャネルの2か所をブロックする事で頻尿を改善させてくれるお薬になります。 難しい言い方ですが、膀胱の過剰な収縮を2つの異なる機序で改善してくれるということです。 膀胱にはムスカリン3受容体というものがあり、ここにアセチルコリンという物質がくっつくと膀胱は収縮します。 バップフォーはムスカリン3受容体にフタをしてしまう事で、アセチルコリンがくっつけないようにしてしまうのです。 また膀胱の平滑筋細胞にはカルシウムチャネルという「穴」があり、この穴をカルシウムイオンが通るとその刺激で平滑筋は収縮します。 パップフォーはカルシウムチャネルにもフタをしてしまう事で、カルシウムイオンがカルシウムチャネルを通れないようにしてしまうのです。 この2つの作用によってバップフォーは膀胱の収縮を抑え、頻尿を改善させます。 頻尿・過活動膀胱の治療薬は、• ムスカリン受容体をブロックするお薬• カルシウムチャネルをブロックするお薬 のどちらかである事が多く、両方の作用を有しているものは多くはありません。 バップフォーは2つの異なる作用によってそれぞれ膀胱の収縮を抑えるため、しっかりとした効果が期待できるお薬になります。 しかし一方で、「ムスカリン受容体のブロックによって生じる副作用」「カルシウムチャネルのブロックによって生じる副作用」の両方が認められる可能性があり、副作用もその分注意が必要になります。 また剤型として「顆粒(粉剤)」があるのもバップフォーの大きな特徴です。 過活動膀胱は高齢者に多く、高齢者の中には錠剤をうまく飲み込めない方もいらっしゃいます。 顆粒剤はそのような場合でも、服薬がしやすくなります。 デメリットとして、バップフォーは頻尿・過活動膀胱改善薬の中では古いお薬になるため、新しいお薬(ベシケア、ステーブラ、ウリトスなど)と比べると副作用は多めである点が挙げられます。 そのような理由もあり、近年ではバップフォーが処方される頻度は徐々に少なくなってきています。 以上からバップフォーの特徴として次のような点が挙げられます。 【バップフォーの特徴】 ・ムスカリン受容体とカルシウムチャネルの2つをブロックする事でしっかりと頻尿を改善する ・顆粒(粉薬)がある ・古いお薬であるため、同系統のお薬に比べて副作用はやや多め スポンサーリンク 2.バップフォーの適応疾患と有効率 バップフォーはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には次のように記載されています。 【効能又は効果】 ・下記疾患又は状態における頻尿、尿失禁 神経因性膀胱、神経性頻尿、不安定膀胱、膀胱刺激状態(慢性膀胱炎、慢性前立腺炎) ・過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁 難しい専門用語が並んでいますが、ざっくりと言えば「おしっこの回数が多かったり、おしっこが間に合わない人」に対して、尿の回数を減らす効果が期待できるお薬だということです。 バップフォーは、過活動膀胱という概念が提唱される前に発売されたお薬(1993年発売)ですので、当初は一個目の適応しかありませんでしたが、2009年に2個目の過活動膀胱に対する適応も追加されました。 過活動膀胱(OAB:OverActive Bladder)という疾患は、膀胱の本来のはたらきである「おしっこを溜めるはたらき(蓄尿能)」が低下してしまう状態です。 主に高齢者に多く、少し尿が溜まっただけで排尿筋が収縮してしまい、尿意を感じるため頻尿になってしまうのです。 上記に書かれている神経因性膀胱とは、排尿に関係する神経の障害によって生じる疾患であり、神経因性膀胱によって過活動膀胱になることもあります。 また、不安定膀胱というのは、加齢や前立腺肥大などの神経以外の原因によって尿を十分溜めることが出来なくなる疾患で、不安定膀胱によって過活動膀胱になることもあります。 バップフォーは、膀胱の異常な収縮を抑えることで蓄尿能を改善させ、過活動膀胱の頻尿に対して効果を発揮します。 ただし、頻尿であれば何にでも使っていいわけではありません。 あくまでも膀胱の過剰な収縮が生じている過活動膀胱の頻尿を改善させるというはたらきになります。 別の原因で頻尿が生じているのであれば、バップフォー以外のお薬の方が適切なこともありますので注意が必要です。 例えば、男性の頻尿であれば過活動膀胱ではなく、前立腺肥大症に伴って生じていることもあります。 前立腺肥大症で尿道が狭くなっているのに、バップフォーで更に排尿しにくくしてしまうと、かえって症状が悪化してしまう可能性もありますので注意が必要です。 また尿路感染症に伴って頻尿となっているのであれば、治療はバップフォーのようなお薬ではなく、抗生物質でばい菌をやっつけたり、水分をたくさん取ってばい菌を洗い流すことになります。 この場合、バップフォーを使うことによって尿の出を少なくしてしまうと、かえってばい菌が膀胱に留まりやすくなってしまい、病状が悪化してしまうこともあります。 バップフォーは過活動膀胱に伴う頻尿には有効なお薬ですが、頻尿全般に使える万能薬ではありません。 バップフォーを使うべき頻尿であるのかどうかはしっかりと見極めないといけません。 ではバップフォーはこれらの疾患に対してどのくらいの効果があるのでしょうか。 バップフォーの有効性をみた調査では、上記疾患に対するバップフォーの有効率は54. 内訳としては、• 神経因性膀胱に対する有効率は53. 神経性頻尿に対する有効率は52. 不安定膀胱に対する有効率は70. 刺激膀胱(慢性膀胱炎、慢性前立腺炎)に対する有効率は45. 3.バップフォーの作用 バップフォーは主に過活動膀胱の症状(頻尿)の改善に用いられます。 つまり、尿の回数を少なくする作用があるということです。 ではどのような作用によって尿の回数を少なくしているのでしょうか。 バップフォーのはたらきは主に二つあります。 一つ目は膀胱の平滑筋という筋肉に存在するムスカリン受容体(アセチルコリン受容体と呼ばれることもあります)をブロックするはたらきです。 アセチルコリンという物質が平滑筋のムスカリン受容体とくっつくと、平滑筋は収縮します。 平滑筋は膀胱全体を覆っている筋肉ですので、平滑筋が収縮すれば膀胱の内腔は狭くなるため、排尿が生じます。 バップフォーはムスカリン受容体にアセチルコリンがくっつくのをジャマします。 すると平滑筋が収縮しにくくなり、膀胱の収縮が抑えられます。 これによって頻尿が改善されるというわけです。 また二つ目は、膀胱の平滑筋という筋肉に存在するカルシウムチャネルをブロックするはたらきです。 カルシウムチャネルはカルシウムイオンが通る穴のようなものなのですが、カルシウムチャネルを通ってカルシウムイオンが細胞内に流入すると平滑筋は収縮します。 バップフォーはこれを阻害することで、膀胱の平滑筋の収縮をブロックするのです。 この異なる2つの機序でそれぞれ膀胱の収縮を抑えることで、バップフォーは頻尿をしっかりと改善させてくれます。 ちなみにムスカリン受容体は1から5まであり、それぞれ全身に分布しており作用も異なります。 その作用は複雑なのですが、ものすごくざっくりと言うと、 ムスカリン1受容体:主に脳に分布 ムスカリン2受容体:主に心臓に分布 ムスカリン3受容体:主に平滑筋に分布 ムスカリン4受容体:主に脳に分布 ムスカリン5受容体:主に脳に分布 となっています。 バップフォーは主に膀胱平滑筋に存在するムスカリン3受容体に作用するお薬ですが、その他の臓器に存在するムスカリン受容体にも多少作用してしまいます。 他の部位への作用は「副作用」として生じる事が多く、脳に作用して眠気や集中力低下を引き起こしたり、心臓に作用して動悸を引き起こしたりしてしまう事もあります。 スポンサーリンク 4.バップフォーの副作用 バップフォーにはどんな副作用があるのでしょうか。 また副作用の頻度はどのくらいなのでしょうか。 バップフォーの副作用をみた調査では、副作用発生率は9. 先ほど説明した通り、バップフォーはムスカリン受容体とカルシウムチャネルをブロックするお薬です。 そのためこの作用に伴った副作用が生じる事があります。 バップフォーはムスカリン受容体の中でも膀胱に存在するムスカリン3受容体に作用しやすく作られていますが、多少は他ムスカリン受容体にも作用してしまいます。 そのため、時に副作用が生じることがあります。 報告されている副作用としては、• 口渇(口の渇き)• 排尿困難• 眼調節障害• 肝機能障害(AST、ALT上昇) などが挙げられます。 副作用としてもっとも多いものは、抗コリン作用と呼ばれるものです。 抗コリン作用というのは、アセチルコリンをブロックするために生じてしまう作用のことです。 ちなみにアセチルコリン受容体にはムスカリン受容体とニコチン受容体の2種類があり、ムスカリン受容体はアセチルコリン受容体の一つになります。 バップフォーがムスカリン受容体のはたらきをブロックしてしまうと、口渇(口の渇き)、便秘、霧視(眼のピントが調節しにくくなる)などが生じる可能性があります。 頻度は低いですが重篤なものとしては尿閉(尿が出なくなる)や不整脈、麻痺性イレウス(腸が麻痺して動かなくなってしまう病気)が生じることもあります。 またバップフォ-は肝臓と一部腎臓で代謝されるため、肝障害・腎障害が生じることがあり、それに伴い血液検査で肝臓系酵素や腎臓系酵素の上昇が認められることがあります。 AST、ALTなどの肝臓系酵素やBUN、Crなどの腎臓系酵素の上昇が生じることもあることが報告されています。 特に肝障害や腎障害が元々ある方は特に注意しなければいけませんので、事前に主治医に自分の病気についてしっかりと伝えておきましょう。 また、バップフォーはカルシウムチャネルをブロックすることにより平滑筋の収縮を抑えるはたらきがあるため、これも副作用となることがあります。 具体的には血管の平滑筋の収縮を抑える事で血圧が下がったり、それに伴い眠気やめまいが生じることもあります。 5.バップフォーの用法・用量と剤形 バップフォーは次の剤型が発売されています。 年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分の場合は、20mgを1日2回まで増量できる。 となっています。 バップフォーは半減期が約15時間ほどです。 そのため、1日1回の服用では効果が不十分の場合は、1日2回に分けて服薬することで効果がより持続することが期待できます。 ちなみ半減期とは、お薬の血中濃度が半分になるまでにかかる時間のことで、そのお薬の作用時間の一つの目安になる数値です。 またバップフォーは食事の影響を受けないことが報告されています。 添付文書上は食後の服薬が指示されていますが、空腹時(例えば寝る前など)に服薬しても同様の効果が得られます。 6.バップフォーが向いている人は? 以上から考えて、バップフォーが向いているのはどのような方なのかを考えてみましょう。 バップフォーの特徴をおさらいすると、 【バップフォーの特徴】 ・ムスカリン受容体とカルシウムチャネルの2つをブロックする事でしっかりと頻尿を改善する ・顆粒(粉薬)がある ・古いお薬であるため、同系統のお薬に比べて副作用はやや多め などがありました。 現在ではバップフォーよりも新しい過活動膀胱治療薬が充実してきていますので、まずは新しいお薬から使われることが多くなってきています。 新しいお薬の方が副作用が比較的少ないからです。 バップフォーが検討されるのは、過活動膀胱と診断された方であって、 ・他の過活動膀胱治療薬が効かなかった方 ・粉薬が良いという方 などに対しては良い効果が期待できる可能性があります。 7.市販で買える頻尿・過活動膀胱治療薬について 頻尿・過活動膀胱でお悩みの方は、出来れば一度病院を受診し、医師の診察を受けて適切な治療薬を処方して頂きたいと考えております。 しかしどうしてもすぐには受診できないような場合、市販薬でも頻尿や過活動膀胱にある程度効果が期待できるものもあります。 ここでは頻尿・過活動膀胱に有効な市販薬をいくつか紹介します。 フラボキサートはカルシウム拮抗薬と呼ばれ、膀胱の平滑筋に存在するカルシウムチャネルという穴をふさぐ事によって膀胱が収縮できないようにするお薬です。 病院で処方されるお薬の中では効果が弱いお薬なのですが、市販薬の中では一番しっかりと効果が確認できているお薬だと言ってもよいでしょう。 基本的には女性にしか使えません。 薬理的には男性にも効果があるのですが、男性に使う場合は「前立腺肥大症による頻尿」でない事を確認しないといけないためで、これは病院を受診しないと分からないため、市販薬としては女性にしか使えない事となっています。 八味地黄丸は体力低下に伴う泌尿器機能の衰えに対して効果が期待できると考えられています。 つまりこのような原因によって頻尿になっている方には向いています。 実際は高齢者などに用いられる事が多いお薬です。 ノコギリヤシ• カボチャ種子• イソサミジン は頻尿に効果があると言われています。 特に女性には効果は期待できないでしょう。 カボチャ種子には様々な作用が報告されていますが、女性ホルモンのバランスを整えたり、炎症を抑えたり、前立腺の肥大を抑制したりといった作用で頻尿を抑えると考えられています。 男性・女性両方に効果が期待できます。 イソサミジンは、セリ科の植物である「ボタンボウフウ」に含まれる成分で、過活動膀胱への効果が期待されています。 医師としては薬効がしっかりと確認できていない以上、積極的にお勧めは出来ないのですが、上記のお薬で効果が得られない時は検討しても良いかもしれません。 カテゴリー• 247•

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