繰り返しになりますが、 電解水の「次亜塩素酸水」と漂白剤の「次亜塩素酸ナトリウム」は別のものですので、誤解しないようにしてくださいね。 「次亜塩素酸」の水溶液を作る方法はいくつかある 家庭で電解水の「次亜塩素酸水」を作るには専用の機械がなくては難しいのですが、有効成分の次亜塩素酸の液体を作る方法は他にもいくつかあります。 その中で 肌に優しい弱酸性の水溶液を作るには「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」の粉末が良いとわかりました。 順番に説明しますね。 次亜塩素酸を発生させるための薬品は数種類あり、名称は似ていますがそれぞれ化学式が違い、性質がかなり異なります。 この性質を理解すると、安全な使い方がわかります。 次亜塩素酸ナトリウム:NaClO:塩素系漂白剤 最も簡単に手に入れられるのが「次亜塩素酸ナトリウム」。 無機系の塩素剤。 塩素系の漂白剤の主成分で、液状です。 商品名では「ブリーチ」「ハイター」などです。 またごく薄く調整し医薬品認可を得たものが液体の「ミルトン」(第2類医薬品)です。 次亜塩素酸ナトリウムに洗剤を配合しているのが、「カビキラー」などカビ取り剤やお掃除用洗剤になります。 強アルカリ性、塩素臭がきつい、皮膚の表面を溶かすためぬるぬるします。 しかし皮膚や金属の腐食性があるため、手指除菌には使えません。 金属の除菌に使った後は、一定時間を置いてから水で二度拭きする必要があります。 しかし塩素ガスが発生することや炭酸が抜けると効果が薄れることなどから、この記事ではおすすめしていません。 次亜塩素酸カルシウム:Ca ClO 2:さらし粉 「塩素化イソシアヌル酸」とは、イソシアヌル酸に塩素を作用させて製造した塩素剤です。 水と反応して次亜塩素酸を発生させます。 無機系の塩素剤と違って塩素臭が弱いことや、塩素が飛びにくい特徴があります。 プールの消毒剤として利用されることが多い固形状(粉末状)の物質です。 塩素の含有量によって「トリクロロイソシアヌル酸」「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」「ジクロロイソシアヌル酸カリウム」の3種類があります。 トリクロロイソシアヌル酸:C3Cl3N3O3 「トリクロロイソシアヌル酸」は酸性、塩素濃度が高め。 有効塩素量は85から90%です。 水に溶けにくく、徐々に溶ける性質を生かしてプールの消毒に利用されています。 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム:C3HCl2N3O3 「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」は中性、水に溶けると弱酸性になります。 水に溶けやすく、素材を傷めにくい物質です。 即効性のあるプール用消毒剤になります。 日本では動物用の医薬品(塩素系消毒剤)として認可されています。 有効塩素量は60%です。 タブレット状に固め、pH調整をした商品に「ミルトンCP 錠剤タイプ(固形タブレット)」があります。 (医薬品ではありません) 一般用医薬品認可を受けている商品としては、ヨシダ製薬の「ジクロシア」、四国化成の「ネオクロール」があります。 塩素濃度を変えることでさまざまな用途があり、50ppm程度に調節すると人体への影響が少なく、かつ強力な除菌剤になります。 ジクロロイソシアヌル酸カリウム 「ジクロロイソシアヌル酸カリウム」もプールの消毒剤として使われています。 やや溶けにくい特徴があります。 有効塩素量は60%です。 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムで除菌水を作れる このうち、 家庭の除菌に使いやすいのは「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」です。 動物の消毒用医薬品として認められていることからもわかるように、安全な物質です。 弱酸性の水溶液になるので肌に優しい• 「ハイター」など次亜塩素酸ナトリウムの3分の1の塩素濃度で同程度の除菌が可能• 粉末状を水に溶かすことで好きな濃度の次亜塩素酸水を作ることが可能 といったメリットがあります。 消毒液の自作は自己責任で行うべき理由とは 電解水で「酸性次亜塩素酸水」を作るには専用の機械が必要ですが、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムのパウダーなら安価だし手軽ですよね。 しかし各商品は人体に対しての医薬品認可を受けていないものがほとんどですので、物品の殺菌用途はOKですが人体の医療目的で使うことは許可されていません。 (ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムによる殺菌効果は実証されていますが、医薬品認可を受けていない場合は 薬事法の関係で「ウイルスを殺菌する」とか「手指を消毒する」という表現はできないことになっています。 それで商品ページやメーカーページでは、なんだかあいまいな表現になっているのですね) ですから家庭で一般用医薬品認可を受けていないジクロロイソシルアヌル酸ナトリウムを使って作った水溶液を人体に用いる場合は、 あくまでも自己責任で行うことが必要になります。 (この記事でもできるだけ正確な情報をお伝えするよう注意していますが、実際の使用の際にはご自分でも十分確認をお願いいたします) 「塩素剤」ですので水溶液を作る際には十分注意して触れる必要があります。 また用途に応じた塩素濃度にするためには、しっかり計算・計量しなくてはいけません。 こういった面倒を苦にしない人におすすめです。 次亜塩素酸水を作るためのジクロロイソシアヌル酸ナトリウムパウダーとは ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは「除菌水を作る粉」として各メーカーから販売されています。 希釈の割合などをわかりやすく説明してくれているので便利です。 まとめ コロナウイルスやインフルエンザウイルス、ノロウイルスまで除菌するための「次亜塩素酸」の液を家庭で作るには、塩素系漂白剤を使う必要はありません! 次亜塩素酸を発生させる物質の主な種類を紹介しました。 おすすめとして、弱酸性の液体ができる「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」のパウダーを使う方法があります。 濃度によって野菜の除菌から家具の除菌、家庭用プールの除菌、お風呂のカビ取りまで用途が広いので、家庭に常備するのはおすすめです。 ( コロナウイルス除菌には、100ppmの濃度で使います) 我が家でも使い始めました。 その感想はまた機会を見て紹介しますね。 *おわり* 作り方 新しい記事で具体的な濃さや作り方の注意点を載せています。 こちらもどうぞご覧ください。
次の一般的なアルコール系除菌スプレーのアルコール濃度は、30%~40%前後。 感染症の原因となる細菌の増殖予防には十分ですが、アデノウイルスなどのウイルス類の中には、50%以上の濃度がないと効かないものがあります。 さらに、厚生労働省が新型コロナウイルスに有効としているのはアルコールを70%以上含んだものですので、購入の際に濃度のチェックは欠かせません。 ただし、濃度が70%以上であっても 医薬部外品でなければ「殺菌」や「消毒」の効果は認められていないことと、 医薬部外品であったとしてもコロナウイルスに有効とは限らないことは覚えておきましょう。 また、アルコール系の除菌スプレーは比較的安全に使えるため、キッチン用品にもおすすめです。 噴射してもすぐに蒸発し、 除菌成分が残りにくいので、包丁・まな板・調理台の除菌に最適。 雑菌が増えやすい三角コーナーにも、噴射しておくのもよいでしょう。 一方、ノロウイルスなど一部のウイルスはアルコールが効きません。 アルコール系除菌スプレーを使用しても効果はありませんので、次にご紹介する次亜塩素酸系の除菌スプレーを使いましょう。 ドーバー酒造 商品名 アルコール除菌スプレー happinessEX 78 ナチュラル除菌アルコール 3個 天然ローズウォーター 除菌アルコール 除菌クリアウイル ZEAL アルコール 除菌 消臭スプレー 10本セット パストリーゼ77 スプレーヘッド付 特徴 キッチンから寝室まで、気になるところをスッキリ除菌! さりげないデザインと小ぶりなサイズが魅力 ティーツリーを配合したアルコールの3本セット アルコールのツンとした香りが苦手な人におすすめ 子どものおもちゃの除菌にも使いやすいスプレー たっぷり使える10本セット。 お店やオフィスにおすすめ 食品にも使える!酒屋さんが作った食品由来の除菌スプレー 最安値.
次のワンプッシュでカンタンに99. 「アルコール除菌トイレ用」はトイレ専用のアルコール除菌剤。 ワンプッシュでカンタンに使えるディスペンサー付きボトルを採用。 トイレットペーパーをポンプ上部に押し当ててプッシュし、サッと拭くだけ。 便器や便座はもちろん、トイレタンクや壁、ドアノブなど、トイレ内の色々な場所を手軽に除菌できます。 シンプルなデザインだから、トイレの手に届く場所に置いたままでも気にならずに、いつでも除菌。 本体300mlは約240回分。 たっぷりお使い頂けます。 Q: つめかえ用はありますか? A: はい、あります。 使い終わったら、本容器につめかえて引き続きご使用ください。 Q: 小さい子どもがいても使って大丈夫ですか? A: アルコールが主成分の製品なのですぐに乾きます。 乾いてしまえば、拭いたところを小さなお子様が触っても心配ありません。 ただし、いたずらしないように、小さなお子様の手の届くところには置かないでください。 Q: 便器を拭いた後、すぐにトイレを使っても大丈夫ですか? A: アルコールが主成分の製品なのですぐに乾きます。 乾いてしまえば、拭いたところに皮膚が触れても心配ありません。 Q: 素手で使っても大丈夫ですか? A: 100%食品や食品添加物として使える原料からできているので、心配ありません。 ただし、荒れ性の方はゴム手袋を使用して使ってください。 目に入ると刺激がある。 用途外に使用しない。 飲まない。 引火のおそれがあるので火気の付近で使用しない。 換気をよくして使用する。 塩素系の漂白剤・洗浄剤と混ざると有害なガスが発生するおそれがあるので注意する。 荒れ性の方はゴム手袋などを使用する。 人には使用しない。 液が床や家具にかかったときは、変色することがあるので、すぐに雑巾でふきとる。 この容器に他の液を入れて使用しない。 他の容器に移して使わない。 子供やペットが触れる所に置かない。 直射日光を避け、火気の近くや表面が熱くなるところに置かない。 立てて保管する。 トイレットペーパー以外はトイレに流さないようにする。 詰まりを避けるため、一度にトイレットペーパーを大量に流さない。
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