直接的な描写は無いですが、ヒロインが複数人の異性から性的暴力を受けています。 苦手な人は注意して下さい。 暫く前からずっと構想を練っては矛盾が生じて書き出せなかったドフィの夢小説。 それなりに骨組みが整い始めたので書く事にしました。 【時越えシリーズ】を読んで下さってる人は「おや?」と思ったかも知れませんね。 実はこのヒロインも【時越え】です。 ですが、エースやシャンクス達のヒロインとは別です。 名前は『マリカ(茉莉香)』で、ドフィには『マリィ』と呼ばれます。 彼からは無条件に愛情を注がれて、甘やかされます。 (その理由を書くのは暫らく先になりそうですが…) モネ、シュガー、ベビー5と仲良しにさせたいです。 時系列は原作開始一年前くらいで考えています。 信じられないものを見た。 ずっと俺が探していた女が、ソコにいた。 一人牢獄に閉じ込められ、手首と足首を拘束されていた。 随分やつれ、薄汚れた姿であったが間違いない。 俺がずっと欲していた女。 「マリカ…!!!」 ガシャリと、掴んだ鉄格子が音を立てる。 項垂れていた女が顔を上げ俺を見るが、その目には暗い影が落ち、『俺』を映してはいなかった。 その瞳に絶望が見えた瞬間に、腸が煮えくり返る。 この汚い世界で生きてきて、こんな目をした女などいくらでも見てきた。 特にここ、『人間屋』ではよく見る目だ。 「ジョ、ジョーカー…?どうしました?この女が何か…?」 俺の後ろにいた支配人が恐る恐る声を掛けてくる。 「………、この女はいつからここにいる…」 マリカを見たまま低く声を出せば、支配人の男が怯えているのが手に取るように分かった。 「に、二週間ほど前から…。 な、何かこの女に気になることでも…?」 「誰が連れてきた…?」 振り返り支配人を見下ろせば、ただならぬ空気を感じているのか、顔を真っ青にしている。 「いつもここに出入りしている人攫いの男ですが…」 「ベビー5、その男を探し出せ。 俺の前に必ず連れて来い。 ………殺すなよ」 支配人の更に後ろに控えていたベビーに声をかければ、直ぐ様『はい、若様』と言ってベビーが姿を消した。 「最後の質問だ。 ………この女に『触れた男』はどいつだ…?」 いつも浮かべている笑みを作る余裕もなく、俺は真顔で支配人を見た。 目の前で面白い程に震えているこの男は確実に『黒』だ。 ああ、もう考える事すら面倒だ。 この店の従業員全員を始末すればいい話だ。 こんな場所にいつまでも『大事な女』を居させるわけにはいかない。 「………もういい、この女は連れて行く」 右手を薙げば、鉄格子がガラガラと音を立てて落ちる。 狭い牢獄に足を踏み入れ、マリカを拘束する手枷と足枷を鉄格子と同じ様に壊す。 「マリカ。 マリカ…」 名を呼べば虚ろな瞳が俺を見上げた。 もう全てを棄てているだろう女の瞳には、目の前にいるはずの俺が映らない。 マリカにとって、俺は恐らく『今夜の客』としか認識されていないのだろう。 羽織っていたコートでマリカを包み込み、その身体を抱き上げる。 「もう、悪夢は終わりだ」 昔マリカが俺を抱き締めてくれたように、そっと、その小さな身体を抱き締めた。 船へ戻ろうかとも思ったが、あそこにはディアマンテとピーカがいる。 ただでさえ地獄にいたマリカの精神をこれ以上疲弊させるわけには行かない。 軽すぎるマリカの体を片手で抱え、俺は懐から小電伝虫を取り出してモネを呼び出した。 『若様?』 「モネ、急いでホテルの部屋を用意してくれ。 あと、女の医者を一人だ。 診てほしい女がいる」 『はい。 いつもの75番GRのホテルに連絡を入れます。 すぐにチェックイン出来るようにしておきます。 女医もホテルの部屋へ行くように手配を』 「手配が済んだらお前も来い。 会わせておきたいんでな」 『誰に』と言わずとも、モネはいぶかしむ事もなく『はい』と返事をし、『また後で』と言って通話を切った。 「栄養失調と局部の裂傷、膣内に大量の精液…、とても酷い状態です。 今は眠っていますが、目を覚ました時、酷く取り乱す可能性があるかと…」 医者からの説明を受けて、分かっていた事とは言え、眉間による深い皺はどうしようも無かった。 どうしてもっと早くにマリカを見つけられなかったのか。 そもそも、どうしてマリカはこんな場所にいたのか。 苛立たしさ、不愉快さ、悔しさ、様々な負の感情が腹の底から湧き上がる。 ああ、俺の唯一無二の宝を傷付けたゴミ共に、早く地獄を見せてやりたい。 いっそ、シャボンディごと消し去ってやろうか? 「………分かった」 暫くの間は俺以外の男とは会わせないようにして、マリカの身の周りの世話や話相手はモネやベビー5、ドレスローザにいるシュガーに任せよう。 「あと…」 これ以上、まだ何か問題があるのか? まさかゴミ共のガキを孕んじまったとか言い出すんじゃねぇだろうな? そんな事になったら、俺は間違いなくこのシャボンディを滅ぼしちまうぜ? 「背中に痣が…。 少し…、不自然なほどに綺麗な『羽根』の形をした痣が…」 「!」 医者の言葉に俺は息を呑んだ。 『羽根のような痣』、どこかで読んだことがあるその特徴。 数百年、数千年に一度しか現れないと言われる稀有な存在。 本当にそんな奴がいるのなら、一度は見てみたいと思ったこともある。 そんな半ば伝説とされている『ソレ』が、思いがけない所で見つかった。 「フ……フッフッフッ!!!」 蒼白い顔で眠るマリカに歩み寄り、俺はその頬を撫でる。 「そうか、そうか…っ!!やっぱりお前は俺の唯一無二。 俺の為だけに生まれた女だ!『マリィ』、お前は俺に『自由』をくれる唯一の女だ!!」 最悪の再会になってしまったが、そんな事は忘れさせてやればいい。 大事に大事に囲い込んで、お前には何一つ不自由の無い生活をさせてやろう。 最上の愛でもって、今までの悪夢を消し去ってやる。 「……だが、まずはゴミ掃除からだなァ…?」 ぽつりと呟いたとほぼ同時に小電伝虫が鳴った。 『若様、見つけました』 端的なベビーの言葉に、俺はニィと口の端を持ち上げる。 アァ…、一番苦しめて殺してやりたい男が見つかったようだ。 「さっきの店に連れて来い。 俺が全部、始末する」 それだけ伝えて電伝虫の通話を切ると、モネを振り返る。 「ゴミを掃除して来る。 マリィの事を頼む」 「はい、若様。 いってらっしゃいませ」 部屋から出て行く前に、ポケットから札束の入った財布を取り出して、それをそのまま医者に投げ渡す。 「そのまま持って行け」 医者からの返事を聞かず、俺は部屋を後にした。
次の直接的な描写は無いですが、ヒロインが複数人の異性から性的暴力を受けています。 苦手な人は注意して下さい。 暫く前からずっと構想を練っては矛盾が生じて書き出せなかったドフィの夢小説。 それなりに骨組みが整い始めたので書く事にしました。 【時越えシリーズ】を読んで下さってる人は「おや?」と思ったかも知れませんね。 実はこのヒロインも【時越え】です。 ですが、エースやシャンクス達のヒロインとは別です。 名前は『マリカ(茉莉香)』で、ドフィには『マリィ』と呼ばれます。 彼からは無条件に愛情を注がれて、甘やかされます。 (その理由を書くのは暫らく先になりそうですが…) モネ、シュガー、ベビー5と仲良しにさせたいです。 時系列は原作開始一年前くらいで考えています。 信じられないものを見た。 ずっと俺が探していた女が、ソコにいた。 一人牢獄に閉じ込められ、手首と足首を拘束されていた。 随分やつれ、薄汚れた姿であったが間違いない。 俺がずっと欲していた女。 「マリカ…!!!」 ガシャリと、掴んだ鉄格子が音を立てる。 項垂れていた女が顔を上げ俺を見るが、その目には暗い影が落ち、『俺』を映してはいなかった。 その瞳に絶望が見えた瞬間に、腸が煮えくり返る。 この汚い世界で生きてきて、こんな目をした女などいくらでも見てきた。 特にここ、『人間屋』ではよく見る目だ。 「ジョ、ジョーカー…?どうしました?この女が何か…?」 俺の後ろにいた支配人が恐る恐る声を掛けてくる。 「………、この女はいつからここにいる…」 マリカを見たまま低く声を出せば、支配人の男が怯えているのが手に取るように分かった。 「に、二週間ほど前から…。 な、何かこの女に気になることでも…?」 「誰が連れてきた…?」 振り返り支配人を見下ろせば、ただならぬ空気を感じているのか、顔を真っ青にしている。 「いつもここに出入りしている人攫いの男ですが…」 「ベビー5、その男を探し出せ。 俺の前に必ず連れて来い。 ………殺すなよ」 支配人の更に後ろに控えていたベビーに声をかければ、直ぐ様『はい、若様』と言ってベビーが姿を消した。 「最後の質問だ。 ………この女に『触れた男』はどいつだ…?」 いつも浮かべている笑みを作る余裕もなく、俺は真顔で支配人を見た。 目の前で面白い程に震えているこの男は確実に『黒』だ。 ああ、もう考える事すら面倒だ。 この店の従業員全員を始末すればいい話だ。 こんな場所にいつまでも『大事な女』を居させるわけにはいかない。 「………もういい、この女は連れて行く」 右手を薙げば、鉄格子がガラガラと音を立てて落ちる。 狭い牢獄に足を踏み入れ、マリカを拘束する手枷と足枷を鉄格子と同じ様に壊す。 「マリカ。 マリカ…」 名を呼べば虚ろな瞳が俺を見上げた。 もう全てを棄てているだろう女の瞳には、目の前にいるはずの俺が映らない。 マリカにとって、俺は恐らく『今夜の客』としか認識されていないのだろう。 羽織っていたコートでマリカを包み込み、その身体を抱き上げる。 「もう、悪夢は終わりだ」 昔マリカが俺を抱き締めてくれたように、そっと、その小さな身体を抱き締めた。 船へ戻ろうかとも思ったが、あそこにはディアマンテとピーカがいる。 ただでさえ地獄にいたマリカの精神をこれ以上疲弊させるわけには行かない。 軽すぎるマリカの体を片手で抱え、俺は懐から小電伝虫を取り出してモネを呼び出した。 『若様?』 「モネ、急いでホテルの部屋を用意してくれ。 あと、女の医者を一人だ。 診てほしい女がいる」 『はい。 いつもの75番GRのホテルに連絡を入れます。 すぐにチェックイン出来るようにしておきます。 女医もホテルの部屋へ行くように手配を』 「手配が済んだらお前も来い。 会わせておきたいんでな」 『誰に』と言わずとも、モネはいぶかしむ事もなく『はい』と返事をし、『また後で』と言って通話を切った。 「栄養失調と局部の裂傷、膣内に大量の精液…、とても酷い状態です。 今は眠っていますが、目を覚ました時、酷く取り乱す可能性があるかと…」 医者からの説明を受けて、分かっていた事とは言え、眉間による深い皺はどうしようも無かった。 どうしてもっと早くにマリカを見つけられなかったのか。 そもそも、どうしてマリカはこんな場所にいたのか。 苛立たしさ、不愉快さ、悔しさ、様々な負の感情が腹の底から湧き上がる。 ああ、俺の唯一無二の宝を傷付けたゴミ共に、早く地獄を見せてやりたい。 いっそ、シャボンディごと消し去ってやろうか? 「………分かった」 暫くの間は俺以外の男とは会わせないようにして、マリカの身の周りの世話や話相手はモネやベビー5、ドレスローザにいるシュガーに任せよう。 「あと…」 これ以上、まだ何か問題があるのか? まさかゴミ共のガキを孕んじまったとか言い出すんじゃねぇだろうな? そんな事になったら、俺は間違いなくこのシャボンディを滅ぼしちまうぜ? 「背中に痣が…。 少し…、不自然なほどに綺麗な『羽根』の形をした痣が…」 「!」 医者の言葉に俺は息を呑んだ。 『羽根のような痣』、どこかで読んだことがあるその特徴。 数百年、数千年に一度しか現れないと言われる稀有な存在。 本当にそんな奴がいるのなら、一度は見てみたいと思ったこともある。 そんな半ば伝説とされている『ソレ』が、思いがけない所で見つかった。 「フ……フッフッフッ!!!」 蒼白い顔で眠るマリカに歩み寄り、俺はその頬を撫でる。 「そうか、そうか…っ!!やっぱりお前は俺の唯一無二。 俺の為だけに生まれた女だ!『マリィ』、お前は俺に『自由』をくれる唯一の女だ!!」 最悪の再会になってしまったが、そんな事は忘れさせてやればいい。 大事に大事に囲い込んで、お前には何一つ不自由の無い生活をさせてやろう。 最上の愛でもって、今までの悪夢を消し去ってやる。 「……だが、まずはゴミ掃除からだなァ…?」 ぽつりと呟いたとほぼ同時に小電伝虫が鳴った。 『若様、見つけました』 端的なベビーの言葉に、俺はニィと口の端を持ち上げる。 アァ…、一番苦しめて殺してやりたい男が見つかったようだ。 「さっきの店に連れて来い。 俺が全部、始末する」 それだけ伝えて電伝虫の通話を切ると、モネを振り返る。 「ゴミを掃除して来る。 マリィの事を頼む」 「はい、若様。 いってらっしゃいませ」 部屋から出て行く前に、ポケットから札束の入った財布を取り出して、それをそのまま医者に投げ渡す。 「そのまま持って行け」 医者からの返事を聞かず、俺は部屋を後にした。
次のワンピースファンの管理人が勝手にあれこれ妄想し書くワンピース小説サイトです。 原作とは全く関係ありません。 勝手気ままに敵を考えたりしてます 笑 サンナミ、ゾロナミ、ルナミは書けるのか分かりませんが色々書いていきます。 素人の駄文ではありますが読んで下さると嬉しいです^^ <はじめに> 小説を書くというか物語を書くことは学生時代から好きでよく友達と色んな話を書いてました。 まぁ、自己満足です 笑 はじめにアニメファン小説サイトで読み漁ったのは、子供のころに見ていたアニメ「ドラゴンボール」の小説サイトでした。 ベジータが大好きでベジブルの恋小説を読み漁りました 笑 きっとドラゴンボールを超えるアニメなんてないと思うほど好きだったんですが「ワンピース」が始まり各キャラの個性の豊かさとストーリーの面白さにあっという間に虜になりました。 そして今度はワンピファン夢小説を読み漁りました。 どなたの書くストーリーも素敵で自分でも学生の頃を思い出し、また書いてみたいなぁ。 と思い立ちこのサイトを立ち上げました。 小説家じゃないので上手い文章は書けないけれど、大好きなキャラたちに思いを込めて書いて行きたいと思ってます。 私の中ではルフィは常に『ナミを泣かすな』と思っているし、どのキャラも硬派なのですが本編のシーンとして愛を確かめる(育む?)otonaページもこのページの隅っこの方に用意してます。 こちらは本編を読んだ後にotonaの方のみお読みください。 読まなくてもストーリーに影響はないので、読んでみたい方だけ読んでみてください。
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